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CHa-Ki 的思考回路
20030118:北半球では風呂の栓を抜くと必ず反時計回りに水が抜ける
地球の自転による、コリオリ力(こりおりりょく)というのがありまして、北半球では台風は左巻きになります。これと同じ原理で「風呂の栓を抜くとコリオリの力によって左回りに渦を巻く」なんていまだに信じている人がいらっしゃる、なんてことは無いと思いますが・・・。確か、昔、どこやらの教科書にも載っていたような・・・。
学生時代に、疑い深い私は風呂の栓を抜くたびにチェックを入れていました。最初は確かに左巻きでしたが、次は右巻きでした。活字を信じる正直な学生は「今のは見なかったことにしよう」と決意しました。
現実的には台風のような地球規模のスケールで考えればコリオリ力を考えなければなりませんが、風呂ごときちっちゃなスケールではコリオリ力は無視できます。風呂の形状や栓の抜き方で右回り・左回りが決まります。もし、この迷信が真実なら、赤道直下では風呂の栓を抜いても渦を巻かないはずです。
流体力学的に考えると、飛行機が飛ぶのは「揚力」があるからなんてーのも迷信で、実は飛行機が飛ぶ理由は正確に解明されていないのが現状。空気の乱れによる「渦」というのが有力候補のようです。まっ、理由はどうあれ、現実に飛行機は空を飛ぶし、自動車よりもよっぽど安全なのは周知の事実ですからどうでもイイって言えばいいことなんですが・・・。
映像の世界では、これが正解というのが無いだけに厄介です。誰かが言い出すとそれに呼応して「マチガイ」がどんどん大きくなり、収拾のつかない状況になることも多いものです。これが活字になってしまうと、その活字を引用するヤカラが出てくるから手に負えません。ましてや「取扱説明書」が間違っていると最悪です。さらに設計の段階で間違っていると、もう私ごときが大声だしても風に流されるばかりになります。ビデオ酔いの原因が手ブレだとか望遠側が手ブレが目立つなどとまことしやかに語られます。75%ゼブラや民生機の逆光補正スポーツモードなど「使えない」または「使ってはいけない」ものがあります。
先日、企業のプロモで、青空にはためく社旗を「スローで使うから」とカメラマンに指示したら、なんと、電子シャッターを入れて撮ろうとしました。番組をバリバリ撮って、特にスポーツに強いカメラマンなので信じていたんですが・・・私の中では彼はカメラマンから「カメラ番」に格下げ。プロでさえ映像を正しく記録するという基本能力が失われていくのは残念です。
民生機の取説を読むと、「速い動きのものはスポーツモードで撮るとクリアに撮れます」なんて書いてあったりします。こんなことを信じているタコなカメラ番が増えることは仕方の無いことなのでしょう。活字を信じることを否定しませんが、たまには活字を疑ってみるのも楽しいと思います。手っ取り早いところで、
  1. 電車が走っている時に隣の線路を見る。
  2. 枕木が見えるかどうか確認する。
  3. ビデオカメラでスポーツモードにして隣の線路を撮影する。
  4. 家に帰ってテレビに映してみる。
もっとお手軽にという方は、スポーツモードにしてレンズ前で指を広げて手を振ってください。指の数が増えます。追いかけるのがチョット大変かもしれませんが、走っている車のタイヤを撮ってみるのもわかりやすいところです。
電子シャッターついでに、東日本の蛍光灯のフリッカーをなくす場合、1/100電子シャッターを入れます。電子シャッターが有効活用されるのは、このフリッカー除去とコンピュータディスプレイを撮る時くらい。で、この1/100電子シャッターでフリッカーが消えるのは、50Hzの倍数である100分の1だからなんてーのも大ダコです。やれやれ。

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