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CHa-Ki 的思考回路
20030712:「ええ、消火器の点検に、消防署のほうから来ました。」
ピンポ〜ン(ドアホンの鳴る音)
だます奴:「「ええ、消火器の点検に、消防署のほうから来ました。」
だまされる人:ああ、消防署から来たんだ・・・「ちょっと、お待ち下さい」
という流れでクソ高い消火器を買わされる詐欺?がありました。
実は、私の実家にも錆びた消火器が1本ポツネンと置いてありました。母はしっかり納得して消火器を購入していました。
言葉巧みに人をだますこの手口、思わず「上手い!」と言いたくなります。いちおう、解説すれば、「消防署の方角から来ました」ということで、あくまで「消防署から」ではない訳で、言葉自体には間違いは無いのですが、人間、「警察」「病院」や「消防署」のような言葉を聞いただけで心情が変わるものです。そのへんの心理を上手く使った手口ですね。今回は、そんな詐欺の手口を語るわけではなく、「〜から」と「〜まで」を考えてみます。
小学校の算数に「以下」と「未満」があります。これは、ご存知の通り、
1以上、10未満

1以上、10以下
とは歴然とした違いがあり、前者は10を含まず、後者は10を含みます。では、
1から10まで
と言った場合、10は含まれますか?
もっと突っ込むと1は含まれますか?
「何から何まで」という比喩なら、0は?

私は数値は0から始まると理解していますので、全てという比喩なら0から10(割=100%)というのが正解のような気がします。1からなら0.9はどうするの?という発想です。
言葉の音声を考えれば「れいから10まで」というより「1から・・・」のほうが響きが良いという理由で「全部知ってるよ」ということを比喩的に表現している、と私は強引に理解しています。
さて、ビデオ編集では、例えばインサートで
IN 00:00:00:00
OUT 00:00:01:00
とした場合、ジャスト1秒インサートされます。但し、インサートされるフレームで考えれば00:00:01:00は含まれません。インサートされた映像は00:00:00:00を含んでそこから00:00:00:29までです。わかりやすく言うと、out点のフレームはインサートされずに、次の編集ポイントのIN点に変わるわけです。
算数の問題になりますが、01:00まで入ってしまうと計算上01:01即ち、1秒と1フレームが記録されてしまいます。そこで、デュレーションを基準にNTSC時間のジャスト1秒(30フレーム)が記録されるようにOUT点のフレームは記録されないようになっています。慣れれば何てことないのですが、最初は戸惑うところです。
上記のIN/OUTならレコーダに記録されるのは、00:00:00:00フレームから00:00:00:29フレームまでなんですね。ですから、EDL(Edit Decision List)を見ると、前の編集点のアウトと次の編集点のINは同じTCになるようにできています。これを知らないとフレーム残り(サブリミナル※ではなく、単なるミス編集)が生じ、(一般の人の勘違いから)思わぬ波紋を起すことがあります。
※サブリミナルには全く違う編集をする必要があります。編集ミスとごっちゃになりやすいところですが、実際には複雑な編集をしないとサブリミナルにはなりません。
今回は、編集点の決定を基準に初歩の初歩を考えてみましたが、「から」「まで」って結構難しい命題ですね。書きながら「失敗した〜」と後悔しています。
「10時から始まります。」
を考えれば、じゃあ、10:00:00:00から始まるか、10:00:00:01から始まるのかも「ビデオ編集」という立場ではかなり重要な問題になります。突き詰めれば、「から」「まで」も超大変です。
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