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CHa-Ki 的思考回路
2011_0411:魔の大震災から1ヶ月(自分自身の覚書)
東北地方太平洋沖地震に伴う地震と津波で、東北から関東にかけて未曾有の震災となった東日本大震災から1ヶ月。覚書として残しておかなければならないと思い、つらいことではありますが、書いておくことにします。だらだら書いても仕方ないので3点に集中してかくことにします。
1.東京電力、国の危機管理能力
この地震による津波のため、福島第一原子力発電所(以下第一原発)では壊滅的な打撃を受け、現在も放射能漏れを回避する見通しすらたっていない。100歩譲れば、天変地異であるので現状の東電の作業や国のやり方は書かないことにします。
さて、ここで考えなければならないのは、その責任の所在と原発の原点に戻るということだと思います。ここでは、2つのポイントに絞って考えることとします。
@チリ地震による大津波(超簡単にわかる津波)と第一原発との関係
1960年チリ沖で起きた巨大地震ではサンティアゴなどが壊滅的な被害を受け、死者・不明者2000人を越えました。日本でも地震から22時間後(時速800Km/h=ジェット機並の速度)に三陸を中心に6mの津波が押し寄せ142人の犠牲者を出しました。福島県が原発誘致をしたのがまさにこの年、1960年です。遠いチリの地震で6mの津波が押し寄せたことは原発の設計に何ら影響は無かったようですね。もちろん、この当時の気象・海象学(波や海流などの学問)からすると、リアス式海岸のような形でしか津波は巨大化しないと考えられていたのも事実です。しかし、スマトラ沖地震や、奥尻島の津波のように人知を超えることが起こる可能性が無いわけではないというレベルではなく、「あり得る」として対策を打っておくべきだったと思われます。リスクマネージメントの観点からすれば、重大事故の前には必ず100の「ヒヤリ!」があると言われています。スマトラや奥尻島、新潟などは「ヒヤリ」どころか「危機一髪」だったと思います。GEの設計とはいえ、最先端の技術をもって行われる原子力発電所にもかかわらず、このざま。日本人の危機管理能力がこの程度だったのかと思うと悲しいですね。
Aありとあらゆる手を使う
地震の直後に、設計したGE(米国・General Electric)が断たれた電源の代替としてフロリダに用意して、空輸を待つばかりになっていた大型発電機がその後どうなったのか誰も知らない・・・。まさか、その報道事態がデマ?ではないでしょうから、あらゆる可能性に懸けて対策を講じるのが東電と国の責任ではないのでしょうか?おそらく、「大丈夫だろう」くらいの油断があったと言わざるをえません。あらゆる対策が後手後手に回っていることからも、そう疑わざるを得ません。「想定をはるかに超える」言い訳はもうたくさんです。
2.石原慎太郎東京都知事の発言と風評被害
言い回しが悪かったのは仕方ないとして、北朝鮮がテポドンの発射実験をした時に「東京に向かって打つなら打ってみろ!次の瞬間、北朝鮮という国は無くなってる!」と堂々と言ってしまう人だから私は擁護する立場をとりたいと思います。他人の揚げ足を取ることでしか生きていけないマスコミの餌食になったと言っても良いのかも知れません。石原氏の発言は、『おじいさんの死を30年間も隠して年金を受け取っている』→『本来の日本人が持っている他人を思う心が無くなりかけているという危機感』→『日本人の心を取り戻す機会として震災が起こった』ということで、東北限定で言っているわけではないし、『バチが当った』だけ一人歩きしているのは石原氏としては心外でしょう。
さて、日本人の他人に対する優しさが欠けてきているという石原氏の指摘がピッタリくるのが今回の風評被害です。「ガソリンスタンドに『福島県民お断り』との貼り紙」、福島県民であることを理由に、「レストランで入店を断られた」「ホテルに宿泊できなかった」などの被害(読売新聞)があるそうです。茨城や福島の野菜などにしても「毎日1年間食べ続けると健康に悪影響が出ないとは言い切れない」程度のことで、洗えば10年OK!くらいのイキオイがあると思います。私は身の丈にあった義援金はさせていただきました。これからは、できるだけ福島や茨城の野菜を購入するよう努力したいと思いますし、5月に入ったら会津に行こうと思っています。
自分の立場を守るために国や政治家たちが風評被害の先頭に立ってどうする!と言いたいのは私だけでしょうか?
3.今回の教訓
未曾有の大震災で初めて経験することが多いのですが、中でも地震被害地域ではない人々の狂った行動です。オイルショックの経験値として「おバカな買占めは×」とわかっていたはずだと思うんですが、ガソリンと水には参りましたね。車が何百台と並んだガソリンスタンド前の行列は異常ですし、殺気立ってました。私はロケ以外に車を使えない状況が続き、ひたすら絶えてました。宅急便の方たちなど車を使わざるを得ない人たちは悲惨な状況だったんでしょうね。36ロールのトイレットペーバーを両手に抱えるオバサンをたくさん見ました。1ヶ月後の今、買わなくても良いものが有り余っている家がたくさんあるでしょうね。年に3000kmしか乗らない人が慌ててガソリンを入れる、なんとなく水を買い占める、とりあえず、食料品を買い込む・・・
@無駄な買占めは控えれば物は無くならない
A電話、携帯電話での無駄話は避ける(被災地以外の場所でも影響する)
B風評に惑わされず、冷静に対応する
なんて当たり前のことが大きな教訓になった震災でした。同時に国や地方自治体、(今回は)東電が正しい報道・発表をすることの大切さを思い知らされた気がします。その不満が民主党大敗にもつながったのでしょう。
能動ドットコム的に気になる部分は、 NHK、日本赤十字社、中央共同募金会が呼んでいた「東北関東大震災」は、民放各局、朝日新聞、共同通信各社が呼んでいて、政府が2011年4月1日の閣議で震災の名称を「東日本大震災」とすることを決め、NHK等がそれに従ったため、「東北関東大震災」という名称はこの世から消えました。3月中は、NHKが死者を出している北海道を除外しているかのような印象を与えたのは無視できないと思います。公共放送でこのようなことがあってはならないと思うのは、私だけではないはずです。東北・関東の被害があまりにも甚大だったことが判断を誤らせたことを言い訳にできるとは到底考えられません。
いずれにしても、1日も早い復興を願っています。この気持ちは日本人全てに共通していることでしょう。そのためにはウソだらけのネット情報や携帯チェーンメールなどに惑わされない、新聞・テレビから聞こえてくる情報も間違っている可能性が大であるということはいつも頭の片隅においておくことが一番大切なことかもしれません。

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