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CHa-Ki 的思考回路
2011年12月22日:原発事故処理の中長期工程表から見えるもの?
全部が全部見る必要は無いと思います。この工程表がまともかどうかの最初の試金石は、敷地内の除染で、『2012年4月に免震重要棟を放射線量の非管理区域にする』要するに、この工程表が崩壊するのは早ければ来年4月、すなわち4ヶ月後です。
次の試金石は、冷却と汚染水処理で、『汚染水からセシウム以外の放射性物質も除去できる設備を2012年中に導入する』、すなわち1年後です。
アメリカ スリーマイル島のメルトダウンでは、10年以上経って核燃料を取り出すために圧力容器の蓋を開けました。京都大学の小出先生の「放射能汚染の現実を超えて」の中に次のようにあります。私は人間の弱さ・小ささを身にしみて感じた一節です。
…圧力容器の蓋が開けられ…作業を始めたとたんに、うごめく物体によって中が見えなくなってしまったのである。そこは、人間であればおそらく1分以内に死んでしまうほど強烈な放射線が飛び交っている場所である…その物体はなんと生き物であった。単細胞の微生物から、バクテリア、菌類、藻類が炉心の中に増殖し繁茂していた…オキシドールを投入してその生きものは殺される。しかし驚異的な生命力で再三再四復活し、何ヶ月にもわたって、作業の妨害を続ける…  京都大学 小出裕章先生の「放射能汚染の現実を超えて」より抜粋
工程表の主な内容                神奈川新聞2011年12月22日
冷却と汚染水処理
1. 原子炉で溶融した燃料を取り出すまでは注水して冷却を続ける。
1. 設備を継続して改善するとともに、現在は4kmある循環注水冷却の経路を縮小していく。
1. 光ファイバー装置などを使って、格納容器の中の状況を直接確認。2号機から開始する。
1. 汚染水からセシウム以外の放射性物質も除去できる設備を2012年中に導入する。
1. 13年度以降、汚染水の漏れをふさぎ、建屋の中にたまった汚染水の処理を完了。原子炉1基ごとの小さな循環冷却にするよう検討する。
海洋汚染拡大防止
1. 地下水汚染が起きた際の海洋流出を防ぐため、14年度半ばまでに遮水壁を構築する。
1. 原発前の海底の汚染された土を、固めた土で覆い、拡散を防ぐ。海水浄化装置の運転も続け、12年度中に放射性物質を濃度限度未満にする。
1. 設備を管理しながら、地下水や海水の水質監視を続ける。
放射性廃棄物管理
1. 12年度中に、新たに放出された放射性物質やがれきなどの廃棄物による敷地境界での線量を年1ミリシーベルト未満にする。
1. 汚染水の浄化で出た放射性廃棄物の保管容器などの設備更新計画を14年度末までに策定。
1. 陸や海での汚染監視を継続する。
1. 汚染水の海への安易な放出はしない。
敷地内の除染
1. 敷地内の拠点である免震重要棟などから除染を始める。免震棟は12年4月までに線量を下げ、非管理区域にする。
プールの燃料搬出
1. 4号機(13年中)、3号機(14年中)、1,2号機の順に使用済み燃料プールからの燃料取り出しをはじめ、10年以内(21年度まで)に終了する。
1. 取り出した燃料の再処理や保管方法も、10年以内に決める。
溶融燃料取り出し
1. 原子炉建屋の中の除染を始め、14年度末までに汚染水が漏れている箇所の調査を始める。
1. 15年度末ごろに、格納容器下部の補修技術を開発、漏れの箇所をふさいだ上で、格納容器下部を水で満たす。
1. 16年度末ごろに、格納容器の内部調査の技術を開発、実施する。
1. 格納容器上部を補修し、上部まで水で満たす。その後、原子炉建屋を覆った上で、圧力容器のふたを開ける。
1. 19年半ばごろに圧力容器内の調査技術を開発し、内部を調査。
1. 取り出しや収納などの方法を確立し、10年後(21年度)には溶融燃料の取り出しを開始。20〜25年後(31〜36年度)に全号機で終了する。
施設の解体
1. 重機の遠隔操作など解体方法の研究、解体で発生した廃棄物の処分などに見通しがつけば、作業に着手する。
1. 全号機の終了は30〜40年後(41〜51年度)が目標。
廃棄物の処分
1. 放射性廃棄物の処分に向けた研究開発の計画を12年度中に作る。
1. 研究開発の結果を見て、安全性や技術の基準、処分法を決める。
1. 処理設備を作り、処分の見通しが立った上で、10年後以降に開始。
作業態勢の整備
1. 5年で100ミリシーベルトという作業員の被ばく線量限度を守る。
1. 今後1年間で約1万1700人の作業員が必要になるが、確保はできる見込み。作業員を計画的に確保していく。
1. 食事の改善や休憩所の設置、線量管理の徹底などに努める。
この工程表が1年後にどう変わっているのでしょう?原発素人の私が考えても途方もない計画に思えます。それは、そのスケールが普通じゃないからです。私自身、悲しいかな、作業に従事する方々に「がんばってください!」と言えるだけです。
先日、知り合いからこんな話がありました。「基準値以下だけど、少量だけ放射線が検出されちゃったブルーベリージャムを売っている」私は即座に2瓶頼みました。その方は、気を遣って料金に含まれないヨーグルトをくださいました。
放射能から逃れるすべはもはや、この世にないとすれば、放射能と付き合っていくすべを探すほうがいくらかでも良いのではと思っています。私のような晩発性障害(癌)が福島原発事故由来で起こる可能性の無い(しかし、それまでの何百発という核実験やチェルノブイリの影響ではあるかもしれない・・・)身にとってせめて、「自分自身のなぐさみ・言い訳」になるのではと思っています。
間もなくお米(無洗米)も発注しますが、もちろん、福島産のひとめぼれです。今年はいつもより少なかったのですが福島へ4回延べ10日行きました。1月末か2月初めにはまたスノーシュー遊びに行きます。
大海の一粟(いちぞく)と言われても良いから福島県の農業崩壊防止にほんのチョットだけでも役立ちたい。
政府と東電は大海を手で塞(せ)くようなことにならないよう事故収束に全力を尽くしていただきたいと思います。
※尚、今回はあまり私の思考は入っていません。風化させないための覚書きというか備忘録としてアップします。
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