PAGE TOP

能動ドットコム > CHa-Ki的思考回路 > 思考回路
CHa-Ki 的思考回路
2012年03月08日:福島第一原発のスケール その3 原発による海水温の上昇
思考回路初のシリーズもの。原発のスケールを3回にわたって様々な面から検証していきます。1mg〜1000億トンまでを同じ土俵で考えていきます。20階建てのビルに相当する建屋の中には一基100トンのウランがあり、JCOの臨界事故で2人が亡くなった時に臨界に達したウラン燃料は1mgで、原子炉を冷やす冷却水は毎秒70トン必要で、年間で1000億トンの海水温度を7度上昇させている・・・
amdm't 2012年4月14日
地球の平均気温はこの100年間で約0.7度高くなっているそうです。地球温暖化は、気温や水温を変化させ、海面上昇、降水量の変化などを引き起こすと考えられていて、洪水やかんばつ、酷暑やハリケーンなどの激しい異常気象を増加させる可能性があるそうです。
このところチョット多すぎるなぁと思う異常気象もその一環かもしれませんね。
日本には四季があり、梅雨もあれば雪も降ります。降水量という点で見てみると、10分間の最大は2011年新潟の50mm、1時間だと千葉、高知、長崎、沖縄で150mmを越えたことがあります。
1時間当たり30mmでいわゆる「バケツひっくり返したような」という表現です。1日の雨量では、昨年7月の高知県で851.5mmが史上最大です。それにしても、1日で1m近い雨、土石流など多くの災害をもたらしました。
さて、原発の熱効率はとても悪く、原子炉内の核融合で作り出される熱の1/3しか電気にすることができません。では、残りの2/3はどうしているかというと「海を温めて」います。
津波の危険があろうがなかろうが、海岸に作りたがる原因はここにあります。
標準的な100万キロワットの原発で毎秒70トンの海水を引き込んで原子炉を冷却し、その海水温度を7度上げて海に戻しています。
言い換えれば、海水70トンの温度を1秒間に7度も上げるというエネルギー、これは想像を絶するものがありますね。
毎日600万トンの海水温度を7度上げてるって、生態系もへったくれもないですね。
100万キロワットの電気を作るために捨てる200万キロワット分の熱がこのような量と温度というわけです。
ところで、日本に降る雨の量は1年間で約6500億トン、そのうち、約4000億トンが川となって海へ流れます。
日本には54基の原発がありますが、全てが稼動した場合、温度が7度高くなった海水・年間約1000億トンを海に流しています。
日本全国の全ての川の1/4の量を7度上げているということが、何を意味するのかじっくり考えなければなりません。
スケールシリーズは今回でいったんピリオドを打ちたいと思います。
1mgから1000億トンまでを同じ土俵に上げてどうするかは、数字に弱い私は考えたくもないのですが、事故の危険と同時に上記のような環境への悪影響、詳しくは書きませんが、原発で使えるようにするために行うウラン濃縮でできる大量の放射性物質や膨大な電力と人力、そこにたずさわる人たちの被曝・・・様々な問題を将来的に克服できるとは到底思えません。
まもなく1年が経ちます。もう一度、原発をどうするか真剣に考える機会になるよう祈るだけです。
参考資料:「原発のウソ」(京都大学原子炉実験所 助教 小出裕章先生)より一部抜粋
20111216:福島第一原発のスケール その1 おバカな冷温停止状態の宣言 と 究極の放射能対策
20120222:福島第一原発のスケール その2 ミクロで考える
島根原発の温度上昇表(松江市ホームページより抜粋してましたが、削除されてしまったので、中国電力にします)
はなはだ恐ろしい数値が当たり前のように書いてありますが、これが現実です。だれが、原発は環境に良いなんておバカな宣伝をしたんでしょうか?




1号機 2号機 3号機(計画)
定格電気出力 46万kW 82万kW 137.3万kW
型式 沸騰水型(BWR) 同左 改良型沸騰水型(ABWR)
定格熱出力 約138万kW 約244万kW 約393万kW
ウラン重量 約68t 約97t 約150t
冷却水量(海水) 夏季:約30t/秒 約60t/秒 約95t/秒  
冬季:約22t/秒
温度上昇 夏季:約7℃ 約7℃ 7℃以下  
冬季:約10℃
     to HOME