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CHa-Ki 的思考回路
2013年4月16日:カタカナで英文を書くと・・・
私が始めて海外に出たのは19歳、ハワイ・オアフ島ホノルルでした。
ショッピングモールに行こうと思い、学校で習ったとおり、超簡単な英語だと思いますが、
「アイワントトゥーゴーショッピング」(I want to go shopping!)
と言っているのに、全く通じない?!

アメリカ人に対して
「お前!英語通じないなっ!」
という気持ちを抱きながら何度も何度も「ショッピング」を繰り返しても一向に通じない、では!と、お土産を買う、お金払う・・・
とやってみると、

「オーゥ、シャピン!」
 
郵便局でエアメール用の25セント切手を買おうとすると、35セントの切手が出てくる・・・

日本の英語教育では、「トゥエンティーファイヴ」と「サーティーファイヴ」は明確に区別されるけれど、南部訛りが入ってくると、トェニーファイヴとタニファイヴで、
区別つかん!
わからん!
となります。

意を決して、アメリカ移民局が移民のために作った超高価な英語教材を仕入れて勉強しました。

そこには我が耳を疑うようなしゃべりが入っていて、
脳に残っているカタカナ英語の記憶を全て消して!
と心の中で叫んだものです。
 
ところで、最近、耳につく表現がありまして、NHKなどテレビ局のアナウンサーが言う「ファストフード」。
正しくはファーストフードと伸ばします。

テレビ局は多分、1stとFastを区別したくて「ファスト」というおかしな言葉を持ち出したんでしょう?

ネットで検索すると、ファストファッションという言葉も出てきます。

中には、
「firstとfastを間違えないようにする」
とか、
「ファーストフードと言うが、firstと間違った誤用である」
などと「いかにも風」に書いてあり笑ってしまいます。
 
もう20年以上前にドイツのファスト社が開発したVideo Machineというのがありまして、私は放送用の編集システムを使っていたので、あまり中身を知らないのですが、かなりいろいろなイフェクト(effect)ができたようで、確か、ウゴウゴルーガという番組で使って静かな話題を提供していました。

私はその影響があり、
ファストはドイツ語だよね!
という感覚なので、余計に違和感を覚えるのかもしれません・・・
 
さて、ネイティブの発音を聞いてみると、
fast(weblio.jpにリンク) は、ファースト
first(weblio.jpにリンク) は、フゥースト
と聞こえます。

※上記リンクはweblio.jpに飛びます。スピーカーマークをクリックすると、ネイティブの発音を聞けます。
 
このような話は以前にも書きましたが、そもそも間違いだらけのカタカナ英語なんだから、
「すでに一般化した言葉を変えて混乱させる」
ようなことはあまり褒められません。

既にスタンダードとなってしまったファーストフードという「日本語英語」をあえて間違った発音であるファストに変える大きな理由が見当たりません。

こういう言い方は申し訳ないのですが、日本放送協会だから、
我々は正しい英語で無知な国民を教育しなければ!
と考えているとしか思えませんが・・・

その前に撮影・編集をちゃんとやれよ!せめて、ピント合わせろよ!と言いたくなってしまいます(笑)。
 
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