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CHa-Ki 的思考回路
2013_0623:世界遺産に思う その2 富士山、世界文化遺産に
6月23日   昨日、富士山が「世界文化遺産」になりました。イコモス(国際記念物遺跡会議)の勧告で、「遠いからダメ!」と言われていた三保松原(みほのまつばら)も9回裏2アウトから逆転サヨナラ満塁ホームランで登録されました。
三保松原は、「含めるべきだ」(ドイツ)「富士山の一番の印象が得られる」(ロシア)「芸術家がインスピレーションを得る」(セネガル)「精神的な意味で富士山と不可分」(マレーシア)などの意見が相次ぎ、三保松原の価値を認識したそうです。
浮世絵にも描かれた景観が文化的価値を持つというなら、葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」は、海外のアーティストに多大な影響を与えたのだから、神奈川も含まれても良いのでは?と思ってしまいます。
また、景観という観点なら、御坂峠をはじめ、ニューヨーク万博で有名になった金冠山、伊豆、丹沢、箱根・・・など枚挙にいとまがないでしょう。
さて、世界遺産登録に異を唱えるつもりは毛頭ありませんが、今後のことがチョット心配ですね。
マナー知らずのヤカラが増えて、弾丸登山が増え、ゴミも増え、富士山周辺を含め、環境や地域の安全に支障をきたすようにはなって欲しくないと願うばかりです。
遺産地区内の駐車場は1カ所で、計14台分だけだったため休日は大渋滞が発生。一部の住民が無許可で田畑を埋め立て、観光客用の駐車場に転用したり、登録後にみやげ物店を始めた住民もいる白川郷、登録翌年の2012年3月には絶滅危惧種を含む樹木が大量に折られた小笠原、登山道周辺で植生の踏み荒らしやトイレ不足が問題となっている屋久島など苦い経験を糧にして欲しいと願っています。
イコモスは「観光客の増加が問題を引き起こす」と、2016年2月1日までに保全状況の報告を求めています。
地元の有志が頑張って何とかしようというのは、もはや時代遅れ。登山客が増えたら、登山客に、観光客が増えたら観光客に、ゴミ持ち帰りや環境保護の意識を高めてもらう以外に方法はありません。
富士山の入山料を取るのはある意味、当たり前で、気をつかってご機嫌取りのように10日間だけ試験的に「任意」で1,000円なんてこと言わずに、全員から最低3,000円取り、一人一つゴミを拾って帰ろう運動くらいしなけりゃならないと思います。
間違っても「入山料払ってるんだから、ゴミ捨ててもイイあるよ」とならないように願っています。
電信柱も無くしていかなければならないし、予算がいくらあっても足りないと思います。
イコモスから文句いわれ、お金使って、環境破壊がひどくなって、渋滞は増えるし、観光客のマナーは悪いし、地元では誰も喜んでない・・・なんてことにならないように、富士周辺には年に何度も行く自分も富士山のことをもう一度考えなければならないと思っています。
右の写真は世界遺産の対象となっている富士浅間神社(須走浅間神社)の狛犬です。子狛犬を岩上からにらめつけています。母狛犬だけに、べっとり口紅(ペンキ)を塗っています。一生懸命彫った石工は、まさかペンキが塗られるとは思ってもいないでしょう。
芸術とは何か?文化とは何か?もう一度考えてみる良い機会かもしれませんね。

参考資料:
富士山 - 信仰の対象と芸術の源泉
富士山域、三保松原
河口湖、西湖、精進湖、本栖湖、山中湖、忍野八海、白糸の滝
富士吉田登山道、須走口登山道、須山口登山道、大宮・村山口登山道
山頂の信仰遺跡群、人穴富士講遺跡
船津胎内樹型、吉田胎内樹型
御師住宅(旧外川家、小佐野家)、河口浅間(あさま)神社、富士御室浅間神社、北口本宮浅間神社、富士浅間神社(須走浅間神社)、山宮浅間神社、須山浅間神社、村山浅間神社、富士山本宮浅間神社
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