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CHa-Ki 的思考回路
2013年6月30日:NHK訴えられる(カタカナ言葉使いすぎ・名古屋地裁)
日本放送協会だけが、気温を25度3分(ぶ)という言い方をします。
非常に大きな違和感があり、何回聞いても慣れません。

日本人の一般的な習慣からすると、何分という言い方は、7度5分だと「チョット微熱」です。
気温はやはり、25てん3度と言ってもらいたいのは私だけでしょうか?
 
日本放送協会では為替市場の銭(せん)と同じで「てん」より「分」のほうがわかりやすい、また、十分の一を表わす日本語の美しさを残すために「分」という気温の言い方をしていると偉そうに書いています
しかし、NHKでは体温は37.5度(さんじゅうななてんごど)と言って「ぶ」は使いません。
国民を小馬鹿にしたような言い方は、やはり、やめたほうが良いでしょう。

先日も全国民がファーストフードと呼んでいるものを「ファストフード」と日本放送協会が間違えて言っている話を書きましたが、何故、「ファスト」フードと強調しなければいけないんでしょう?
まさか、1stがファーストでfastはファストなんて勘違いしてないよね?
まっ、今回の突っ込みどころじゃないからこれくらいで(笑)。

民放に追いつけ追い越せで、訳わかんないカタカナ使って、
「NHKはこんな難しいカタカナ言葉を使ってニュース読んでるんだぞっ!」、
「こんな難しいカタカナのタイトルも作ったぜっ!」
とでも言いたいのか?
 
NHKのサイトでも、例えば、おはよう日本では、

■世の中の新しいトレンドをお伝えする
■アイデアあふれるグッズ、ユニークな新サービス
■世界のニュースザッピング
■皆さんの関心にビビッドにお答えします。

と書いてあります(抜粋。他にも山のようにカタカナ外来語風言葉を使っています)。

どこが美しい日本語なんでしょうか?

トレンドやユニークは許容範囲かもしれないけど、ザッピングかぁ・・・。
確かに「必要な要素だけ取り入れる」という強引な解釈もあるようですが、zapは、殺す、撃つ、やっつける・・・(小学館英和辞典)。

ビビッドは生き生きしているとか、真に迫っている(小学館国語辞典)という意味ですが、デジタル写真の世界では、鮮やかにという意味でも使われます。

正しい意味を知っている人にとっては、疑問符しかありません。
これが、(間違った)カタカナ言葉を使う最も大きな弊害です。
 
国立国語研究所の『「外来語」言い換え提案』では、外国語・和製英語など、でたらめなカタカナを正しい日本語に直そうと提案しています。
例:
アイデンティティー identity 独自性、自己認識
アウトソーシング out sourcing 外部委託
アカウンタビリティー accountability 説明責任
アクションプログラム action program 実行計画
アジェンダ agenda 検討課題
アセスメント assessment 影響評価
など176個です。
面白い提案なので、ぜひご覧下さい。
国立の研究所なのに、首をかしげる部分がやたらと多いので。

不思議ですよね?
日本語のほうがはるかに合理的でわかりやすいのに、何故、カタカナにしなければならないか、かいもく見当がつきません。
分かりにくくして誤魔化すためという理由は政治を見れば明白ですが・・・

中にはインキュベーション(incubation 起業支援)なんて、(私は知識が無いので)聞いたことのない言葉さえ含まれています。

アジェンダは前回の選挙でみんなの党が繰り返し叫んでいました。
覚えたてのカタカナだから、つい連発したくなっちゃうんですね(笑)。

政治家が
「自分の無能をさらけ出すため」
「国民を煙に巻くため」
という2つの大きな目的があってカタカナを使うのは、どうでもいいかと思いますが、NHKは、とりあえず、腐っても公共放送なんだから、自分たちが(中身を伴わず)宣言しているとおり、美しい日本語を使わないとね。
 
26日、71歳の男性が「NHKは放送番組や番組名で外国語を使いすぎるのをやめるべきだ」と名古屋地裁に訴えました。
外国語の乱用で内容を理解できず、精神的苦痛を受けたとして、NHKに対し141万円の慰謝料を求めました。

提訴したのは岐阜県可児市の任意団体「日本語を大切にする会」で世話人を務める高橋鵬二さん。

訴状では、NHKが番組内で「リスク」や「ケア」など、外国語を使わなくても表現できる言葉を多用しており、番組名にも「BSコンシェルジュ」「ほっとイブニング」など外国語を乱用していると主張。

視聴者の大部分が理解できる言語で製作されておらず、憲法で保護された知る権利や幸福追求の権利を侵害している。
また、「NHKは国家機関が関与する公共放送で、広範囲で視聴できるため影響力が強い」と指摘。
公共性の高いNHKが日本語を軽視する姿勢にも強い疑問を呈しています。

高橋さんは一昨年末、NHKに公開質問状を提出。
しかし、回答がなかったため、訴訟に踏み切ったということです。
 
NHKが自分たちの能力を理解し、修正する努力をするなら放送を続けても良いのかもしれませんが、
「NHKが放送の頂点。私たちが正しい!」
という間違った思想を修正できるのでしょうか?

視聴者は、くだらない番組を見せられる上に受信料払わされているんですから、いい面(つら)の皮ってことですね。

このように理路整然と受信料を支払わない理由を書いてNHKに送ってみようかなぁ・・・

停めたくとも停められない口座自動引き落としはここが辛いところだよなぁ・・・

まっ、受信料払ってる(誰のおかげで食ってるんだよ!と言える)から書ける、ということもあるので・・・
チャンチャン。
 
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