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CHa-Ki 的思考回路
2015年2月25日:日本語。おかしなアクセントと過去形
私はいつも「美しい日本語」を話せるように努力したいと思っています。
 
先日、大学教授がエボラ出血熱のリスク等についての番組の中、エボラ出血熱を略して「エボラ」と言っていたのですが、このアクセントが「エ」にあるので、どうしても焼肉のタレのエバラに聞こえて仕方ありませんでした。
逆にリスクは「ク」にアクセントがあり、とても聞き取りにくい番組でした。

今、まさにテレビから流れてくる大量の言葉が聞き取れません。
テロップ(文字)の補助が無ければ理解することは不可能に近いと思われます。

ラジオだったら、ほぼ内容を把握できないでしょう、ということは、目が不自由な方にとってはテレビから正確な情報を得るのが大変難しい時代ということですね。
 
さて、分りやすい例として、この1ヶ月くらいの朝1時間程度のニュースの中でメモしてたテレビから聞こえるNHKアナウンサーたちの「おかしな日本語」を記します。

※()内の言葉と同じアクセントで話しています。同じ言葉が無い場合は、太字がアクセントの位置です。
9月(くがつ)。14日(じゅうよっか)。九頭竜(くずりゅう)。大使館(ドラム缶)。兄(ダニ)。ヨルダン(階段)。ブース(豆腐)。三津五郎(ゲンゴロウ)・・・
この辺にしておきましょうか・・・
※言葉がクレッシェンド(音楽用語:だんだん大きい音で)してるというとわかりやすいかもしれませんね。

最後に挙げた21日に亡くなった坂東三津五郎さんに至っては、チョット耐え難い気もします。
 
時代が変れば言葉も変る。
これは当然のこと。
しかしながら、急過ぎる変化はついていくのが大変です。

テレビ・インターネット等の普及で本来数十年かけて変るべき言葉のイントネーションが急激に変ることに不安を覚えます。

感性が衰えて、気持ち悪さを感じなくなることを願うしかないのでしょう。
 
もう一つ、大きな問題だと感じているのは過去形。
営業電話、レストランのウエイトレス・・・なんで「過去形」=「ていねい語」なの?
「禁煙席でよろしかったでしょうか?」
「・・・ご注文でよろしかったでしょうか?」
「コピー機を販売する会社だったんですがぁ、」
「ひかり電話の営業だったんですが・・・」
で、今は何してるの?と聞きたくなってしまいます。

営業電話は「日本語の会話」として成り立たなくなっています。
ほぼ全て過去形で話すから、時系列が崩壊して、何がなんだかわからなくなります。

上司が日本語の指導をできない社会になってきたんでしょうか?
いや、それ以前の問題で、学生に教える立場の先生が「半クエ」だから、もう、どうしようもないことなのだろうか?
 
小学校から英語を学ぶそうです。
その前に、
母国語を正しく発音し、正しく使うことのほうがもっともっと大切じゃないの?
と言いたくなります。

でも、それが「時代」

ってことでまとめちゃってイイのかなぁ・・・
 
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