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CHa-Ki 的思考回路
2016_1223:「もんじゅ」廃炉
言いたい放題のサイトということで、これまでも再稼働関連死の問題、オリンピック狂騒曲やら何やら・・・そして、今年の9月の今週の一言にこう書きました。
9月21日   狂っているとしか思えない安倍の「オリンピック大丈夫!」宣言で、あっちこっちの「ほころび」が露呈してきた◇ケチは国立競技場から始まり、佐野研二郎のパクリ・エンブレム、そして、耳を疑うような内田茂と築地移転問題◇こうなってくると、もはや、政府も地方行政もへったくれもなく、何も信じられない・・・◇悪魔の物質プルトニウムを使った四国愛媛県の伊方プルサーマル原発が再稼働して、今頃ですか?な「もんじゅ」の解体案◇【もんじゅが無くなれば、今度はプルトニウムの行先を考えないと世界からの「核兵器作ってんじゃね?」という質問に「もんじゅで使うから!」という言い訳ができなくなる】なんておバカな話も無くなる◇「もんじゅ」なんてあっても無くても関係ないのだ!日本以外の全ての国は高速増殖炉から手を引いているのだ!◇「八方ふさがりの日本」と言っても良い、その窮地を作った張本人を洗い出し、今風にアレンジした「市中引き回しの上、打首獄門」にするイイ機会かもしれない
解体案が提示されてちょうど3ヶ月、2016年12月21日、日本国政府は
福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構(※)の高速増殖炉もんじゅの廃炉を正式決定
しました。だいぶ遅いようですが、ここはこれで良しとしましょう。
  ※運営主体 1991年に「プルトニウムは飲んでも大丈夫」というPRビデオを作った動燃(動力炉・核燃料開発事業団)が「大バカ者」の代名詞になってしまったので、核燃料サイクル開発機構と改名し、日本原子力研究所と統合し、独立行政法人・日本原子力研究開発機構に再編され現在に至っています。
この廃炉に異を唱えたのは福井県知事の西川誠。
「地元の理解なしに廃炉は容認できない」
とのことです。
どんな「理解」なんでしょう?
もんじゅには1兆円以上の国費を投じて一度も運転できていません。ぶっちゃけ「大失敗」です。耳をふさぎ、目を覆いたくなるような事故隠しには辟易です。
政府は30年間(これもアヤシイ)の廃炉作業に3750億円かかり、22年までに使用済み核燃料(プルトニウムとウランの混合酸化物)を取り出し、2047年に解体を終える予定としています。
アヤシイ廃炉といえば、ぎょうぎょうしい「新型転換炉」なる名前を付けられながら2003年に廃炉が決定した「ふげん」は26年間で廃炉の予定です。
※2003+26=2029年のはずですが、原子炉廃止措置研究開発センターのサイトでは平成45年度までに廃止措置完了としています。ここは突っ込まないことにしましょう。
尚、廃炉作業中の最近1ヶ月間に起こった問題を下欄にリンクしておきます。1ヶ月で報告すべき事故や不備があるって背筋がゾクゾクッとしますが・・・。
※リンクは、すぐに削除されちゃうのでDLして保存してあるものです。
「ふげん」この1ヶ月の事故・問題 11月29日  12月2日  12月21日
きりがないのでこの辺にしておきますが、悪魔の物質プルトニウムを含むMOX燃料だけに、廃炉にするだけでも事故・問題は山積です。
もんじゅの運転再開には最低でも8年の歳月と5400億円以上必要であるという政府見解は相当低く見積もっていると考えるのが妥当でしょう。廃炉を決めたことは今となっては最良と考えなければならないでしょう。
福井県知事のもう一つの言い分は、「全く信用ならない元動燃の原子力機構が廃炉作業を行うなんて危険が大きすぎる」
これは、同感するしかないでしょう。
しかし、だからと言って運転再開すべしというのは納得のいく話ではありません。
自治体そして、運転や廃炉作業に関わる方々はこれからの30年間で新しい仕事を探していただくことにして、どうしてもダメなら機構なり原子力規制委員会関連の仕事をまわすようにすれば何とかなると思います。
原子炉の廃炉という特殊作業は今後世界中で必要とされるものです。ある意味、この30年で廃炉のスペシャリストを養成するということも重要ではないでしょうか。
廃炉=福井沈没みたいに考えているようですが、決して「これで福井県は終わり」なんてことにはならないと思っていただけないのでしょうか。
先日の今週の一言にフィンランドの埋設作業を書きました。
12月3日  北欧フィンランドに人口6000人ほどの小さな原発の町エウラヨキ(Eurajoki)がある◇オルキルオト原子力発電所では、世界に先駆けて2020年から核のゴミを地下に埋める作業を始める。町の人々の「自分たちの責任で」「危険だとは思わない」という話には頭が下がる思いだ◇地下450mまで掘り進めた洞窟に入れるのだから安全で、また、原子力発電環境整備機構=通称「NUMO(ニューモ)」によれば、酸素の供給が少ないから腐食しにくいとな◇大陸と呼ばれる地殻は厚い部分で地上からほぼ60km。4月に起きた熊本地震の震源は約11km、東日本大震災の震源は深さ約24km。深発震源は600000m(600km)くらいまでの深さで起こるとされている◇この450mのゴミ箱を深いとするか浅いとするか◇ひとたび地下水に溶け出せばもはや止める手段は無い。地上のプールに沈んでいるよりはいくらか安全なのか・・・
人知を超えた壁に突き当たる時、その先に何があるのか見当もつかない壁に穴を開けるのか、立ち止まってじっくり時間をかけて壁の先を予想するのか、それとも君子危うきに近寄らずで引き返すのか・・・議論はさておき、ここはとりあえず「廃炉技術の確立」以外に選択の余地は無いと思います。
ふげんに続き、もんじゅが廃炉になることで、長年の一区切りができるような気がします。
どちらも無事に廃炉までこぎつけられることを願って。
将来、敦賀でこんな親子の会話が聞けるように
「なんでここを『もんじゅ公園』っていうの?」
「ずいぶん昔だけど、この美しい公園には、もんじゅやふげんという原子炉があってね。放射能で発電するっていう、今では信じられないような時代があったんだよ」
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