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CHa-Ki 的思考回路
2017_0129:撮像素子(イメージセンサー)の大きさ その1
映像制作における撮像素子の大きさと被写界深度のことをちゃんと書かなければいけないと思っておりました。
予告編とでも言いましょうか、その前フリと思っていただければと思います。
撮像素子を語っている多くの方々が静止画と動画を混同した数値を提示されているので、まずはそこから修正していきます。
さて、1990年代初めに発売され、世界で最も売れた放送局ENG用VTR一体型カメラというのがありまして、SONYのベータカムSPのBVW-400Aと言います。10年くらい前まで私の愛用機でもありました。
2002年からDV-CAMというフォーマットのDSR-570WSLと並行して使うようになりました。
ベーカムの頃はテレビのアスペクト比4:3ですが、DV-CAMの頃は既にワイド(16:9)どころかハイビジョンの時代です。
570WSLでは、4:3の画面は基本アスペクトの16:9から切り出すというくらいにワイドの時代ですから、CCDも当然16:9であり、アスペクト比が違うのにJ13やA14が使えるのかという素朴な疑問があり、わからないまま使い続けるのも嫌なので確認したCCD(撮像素子)の大きさが
BVW-400A 8.8mmx6.6mm
DSR-570WSL 9.6mmx5.4mm
です。(分類上はどちらも2/3インチ)
今となっては正確な理由はわからないのですが、当時、レンズのイメージサークルは余裕をもって作られていたと思われます。
その2以降で実証データを出しますが、転換期のレンズはきっちりとワイド/SDのすみ分けができていました。
左上はDSR-500という570のチョット前のカメラのダイクロイックミラーAssy.、そのRを外したものが下の真ん中のCCDで、4:3のBVW-400Aと同じ8.8mmx6.6mmのものです。
その左はNikonDXのAPS-CサイズのCCD、右は参考までに1/4インチのコンデジのものです。右上は大きさ比較としてスマホを置きました。
Panasonic AG-HPX600の2/3インチMOS。
手前の金色の金属に見えるのはB4バヨネットマウントで実際の色は黒です。上の写真のダイクロイックミラーの黒い部分と同じです。
中央の緑色に見えているのが厚さ7〜8mmはあろうかという分厚いローパスフィルターで、その奥のやや白っぽい長方形がMOSです。
上の写真の中央部を拡大したもの。
PanasonicのMOSは「10.5x5.9mm」という噂もあります。
見た感じでも10mm超えているような気もしますが、今のところは確実にウラが取れている9.6mmで進めていきたいと思います。
「小さなことを」大げさな!とのお叱りもあるかと思いますが、家を建てる設計図上で9.6mの柱が「8.8mでもOK」とはどうしても思えません。
さて、当然のことながら、被写界深度には3要素あるので撮像素子の大きさだけで判断できるわけがないのに「デジタル一眼レフは被写界深度が浅いので良い」とおバカなことを言っている人も多いので、実際にやってみて、その結果と同時に「費用対効果」的な視点でも実証してみたいと思います。
その2以降がいつになるかわかりませんが、いちおう「暑くなるまでに」とでも書いておきましょうか・・・。
映像制作で被写界深度を考える時に考慮すべき撮像素子の大きさ
フォーマット 横サイズ 縦サイズ
35mmフィルム 36.0mm 20.3mm
Super 35mmAPS-C(NIKONなどのDX)    23.6mm 13.3mm
MFT 17.3mm 9.7mm
2/3inch 放送カメラ用フォーマット 9.6mm
10.5mm
5.4mm
5.9mm
1/3inch 業務用カメラ用フォーマット    4.8mm    2.7mm
※位合わせのため、35mmフィルムの横は「.0」を表記しています。
※APS-C(Canon EOS)の横サイズ23.3mmは、Super35mmやDXの仲間とします。
※縦サイズは横サイズ割る16掛ける9で計算。したがって、縦サイズは実際の素子の大きさとは異なります。
2017年3月28日追記:
2/3inchに関してPanasonicに問い合わせたところ「教えてやんね〜」と言われたので、これまでにPanasonicが公表している数値を使うことにします。
今後、Panasonicの2/3inch放送カメラのMOS(撮像素子)の大きさは「10.5x5.9mm」として話を進めることにします。
ちなみに、Blackmagic Pocket Cinema Cameraに採用されているスーパー16mmシネママウントとされている素子の大きさは12.48mm x 7.02mmと公表されていますので、おおむね、2/3inch放送カメラとほぼ同じ程度のものなので、総合的な被写界深度は放送用カメラに比べ、はるかに「深い」ことになります。もちろん、焦点距離が約2倍になるのでその分を考慮すれば「深い」と言い切っていいか、ちょっと微妙です。
Panasonicが公表している撮像素子(イメージセンサー)の大きさ

http://panasonic.biz/sav/avccam/ag-af105a/ より転記
Panasonicのリンク先が削除されてしまったら、ごめんなさい。
とりあえず、証拠として転載しました。
MOSのサイズ教えてメールへの返事を引用します。
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■回答
あいにく、ご要望の撮像素子のサイズにつきましては、非公開情報となります。
誠に申し訳ございませんが、ご了解の程お願い申し上げます。
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