| ご 質 問 | お答え(CHa-Ki ) |
| デジタルは0と1の信号で処理するので、デジタルで録画されたものは、アナログのように永年劣化がない、ということでアナログテープに録画されたものをコンバーターや、デジタルカメラを使ってデジタルテープに変換録画している人がいます。私はデジタルもアナログも電気信号が0・1か、連続の電気信号かの違いであり、いずれの方式もテープに記録されるには電気信号を磁化して記録するのであって、磁化されたものであれば、地磁気の影響は同じように受けて、永年劣化はあまり変わらないのではないかと思いますが、間違っているでしょうか。 | 良くそういう所に気がつきますね。 A/D(アナログとデジタル)の保存の問題と思いますが、結論から言うとデジタル保存の方が優れていると思います(これに関してはあくまで推論です。そこまで考えられていないのが現状だと思います。)。特に、記録媒体を磁気テープではなく、DVDなどに焼きこんでしまえば殆ど永久とも言えると思いますが、ここでは磁気テープに限って考えてみます。 1.記録媒体=テープ・・・磁力は永久ではない。 主要放送局では番組などを10年程度をめどにダビングして保存している。テープメディアが始まった当時、比較としてフィルムがありました。フィルムは当時の記録媒体としては最高のものと考えられていて、テープをバカにするというとゴヘイがありますが、テープの記録能力(解像度・色のりなど)と同時に保存性が大きな問題となっていたようです。確かに20年前ではそのテープ技術の低さから数年で使えなくなってしまうこともありました。私もこれには随分苦労しました。しかし、最近のテープは品質も向上し、10年は十分もつと思いますが、メタルとオキサイドの違いもあり、一概に何年とは言えないのが現状です。8mmは、MEよりMPを保存用に使うほうがその信頼性から有利なようです。このように、テープの種類、フォーマットなど様々な要因があります。 ※地磁気の影響を考えていらっしゃるようですが、地磁気というより磁力エネルギーそのものの低下および、転写(重なり合ったテープの別の部分が記録されてしまう)、他の強力な磁力の影響と考えた方が正解です。高電圧線なども影響を与えるようですが・・・ 2.A/Dの差 テープには数ミクロンの幅で信号が記録されていきます。ほんの一寸の埃でも信号が記録されない部分があると、アナログではドロップアウトなどの弊害がでます。ひどいときにはそのフィールドが再生されなくなることもあります。さて、テープが古くなると当然その信号エネルギーも低下し、これと同様の状況が起きることは推察できます。ところが、デジタル記録ではおっしゃる通り、0と1。アナログでは0が0.3に変化しても、1が0.9に変化しても影響を受けます。しかし、デジタルではその強力な補正回路により0と1とに判断できます。即ち、少々の劣化やドロップアウトなどは巧みに修正されてしまいます。この意味ではデジタルのほうが保存性に優れていると言えます。 3.デジタルの怖さ デジタルの怖さはあまりに過信するととんでもないことがおきます。限界点まではアナログとは比較にならない性能を示すにもかかわらず、限界を超えると全く再生できないという状況に陥る事があります。例えば、音の管理ではアナログでは能力以上の入出力があっても、割れることはあっても再生はされます。しかし、デジタルで過度の入力があった場合、まともに再生はされません。同様に、ビデオテープにしても、突然、何も再生されないという事態を招く可能性は否定できないと思います。アナログでは磁力がゆっくり弱くなると共に再生能力も落ちていくが、デジタルではある程度まで全く問題無く再生されるのに、いきなり再生されなくなるということがあるかもしれません。なんとなく0か1、YesかNoのデジタル的ですね。 4.結論 この結論は、時間が解決するしかないようです。従って、絶対に残さなければならない作品は、必ず2本以上のテープにダビングしておくことが賢明です。できればA/D両方で保存するのが現時点ではできる最高のことです。いずれにしても、テープの自然劣化より人的要因で再生できなくなる確率の方が断然大きいことを考えなければなりません。従って、 ●適切な温度・湿度のもとでの管理。本当はドライキャビなど除湿庫を使うのが一番良いようです。しかし、高額なのでお勧めはできません。 ●もちろん、埃などからの防衛 ●半年に1度は風通し。テープをデッキに入れてFF(早送り)にするとテープエンドで自動的に巻き戻ります。これで、テープの張り付き、カビの防止をします。 5.その他の防衛策として、 ●使うテープは必ず新品テープを使う。 ●テープは巻き戻し、立てて保存。 ●定期的にヘッドクリーニングを行う。 などなど他にもたくさんありますが今日はこの辺で。 |
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