ご 質 問 お答え(CHa-Ki )
1.TBCについて
確認なんですが森田さんのNowDOウェブサイトで見て、 これは編集上で、各機材を同期させるための信号ということでいいんです・・・よね? 当然テープ上には記録されてないですね。
TBCというのはTime Base (Error) Corrector という機械の名前。テープに記録するしないという信号とは全く別物。
多分、品川駅で待ち合わせをする話をしたと思いますが・・・日本標準時の時報はREF.=基準信号=リファレンス。集合する人が持っているのがTBC=腕時計。各人のTBC(腕時計)が日本標準時(リファレンス)に合っていれば全員同じ時間に品川駅に到着できます。が、腕時計が壊れている、日本標準時に合っていない腕時計(リファレンス信号が入力されていない)の場合は集合できません。従って2台以上のVTRを同期するためにはリファレンスと腕時計が必須です。
但し、これはあくまで原則。民生機のWJ-MX50は同期が取れていないビデオ信号でも一度メモリーに蓄え、MX50の基準信号に合わせてしまうので、TBCをもたない民生機のVTRでも見かけ上同期がとれてしまいます。かいつまんで言えば、MX50には同期信号など関係ない!とも言えます。その辺が彼らの誤解を生んでいます。この辺を理解した上でNowDO.comを見直してみて下さい。
また、テープ上に記録されるのは、水平・垂直同期信号です。これは、水平はライン毎、垂直はフィールド毎に記録されます。
2.カラーバーと1Khzについて
私の職場のスタッフがマスターテープを作る時に、 「まず初めに黒、その後カラーバーを入れて、本編・・・これが見る人が気持ちいい」 と言うのですが、言ってることがメチャクチャのような気がします。 まず、S-VHSのマスターテープにカラーバーを入れて大丈夫なのでしょうか?
たとえ、入れるとしても この仕事場のミキサーから1Khzが常に来ていないのです。 こっちのスタッフは1Khzを「何それ?」・・・。 なぜ来てないのかちょっとわからないのです。
まず、1Khzは間違い。1kHzです。細かいようですが・・・。
メチャクチャですね。はじめはCBその次にクレジット、そして3秒の捨てカットがあって本編が日本の標準です。
http://www.nowdo.com/production/j_cb1k.htm
但し、これを放送に使わない場合はクレジットのあとに最低でも20秒の黒(無音)が必要です。通常は、黒10〜15秒のあとに本編が始まるのが普通です。これは、レンタルビデオを思い出していただければ必ずそうなっていると思います。マスターテープに黒が10秒しかないとすると、カラーバー(CB)が録画されてしまう危険性があります。そのため、最低でも20秒の黒は必要です。私は、念のためマスター(OAしないもの)には25秒〜30秒の黒(無音)を入れています。日本など先進国ではCBが入っているテープはNG、放送でCBが流れるとオンエア事故とされます。また、だれかにあげる程度のものでもCB入りは恥ずかしいというのが普通です。CBや1kHzはそのテープを基準にあわせるための指標です。一般の視聴者には全く必要無い代物です。
http://www.nowdo.com/production/j_cb1k.htm
本来の意味を知らないで使うことは言語道断です。そしてCB,1kHzの本当の意味を教えてやってください。
1kHzの出ないミキサーが標準と思ったほうが良い。通常はミキサーからそんな基準信号は出ません。編集用(ロケ用)のミキサーだからOSC(発振器)を持っているだけです。
任地で1kHzを見つけるのは大変かも知れません。次回のために1kHz基準信号発振器を申請してください。
3.ブラックバースト(BB)とCTLとカラーバーについて
この仕事場の機材はレコーダーはAG7750HEプレーヤーはAG7650HEミキサーはWJ-MX50コントローラはAG-A800 を使っています。私がインサート編集したい時、ミキサーから黒を呼んでそれをRecしたい、と言うと「コントローラ上ではできない」と言われ、レコーダーのマニュアルでBBを呼んでRecしています。これを最後までやらずに途中でStopを押した場合、後でCTLが止まって読めなくなりますよね。
A800は基本的にMX50をコントロールできるはずですが・・・。









アセンブル(REC+Play)しているんでしたら当然、その通り。
これをスタッフは「もうテープ壊れたよ」と言う表現を使いました。例えば、編集がある程度進み、前に戻ってインサートのVをRecしている時、間違ってStopを押した場合、CTLがそこで読めなくなりました。 ???
これを直す方法というのはあるのでしょうか?レコーダーのマニュアルでまたBBを入れればまた編集できると思うのですが編集の途中なのでマニュアルのStopを押すわけにはいかないと思うのですまた、カラーバーでもCTLを入れられるのはどうしてなんですか?(これは何か俺が操作を間違っているような気がします) すいません。言っている意味がよくわかりません。
シンク入れということですか?シンクはCBだろうがBBだろうが収録した映像だろうが必ず入っています。これを同期信号と言います。シンク入れは必ずテープの頭からケツまで入れます。でないと任意の場所にインサートできませんから。インサートVでストップを押してもCTLが読めなくなることはありません。(正常に動いているVTRの場合)
一旦切れてしまったCTLは復活できません。そのあとの編集を全て無駄にできるなら、切れた部分からアッセンブルでシンクを入れ直すことにより前半部分は残ります。
もともとCTLというのはVTRの走行系を管理するための単なるパルス信号です。その信号を編集にも使っているということ。CTLが神様でこれが無いとテープはまともに回りません。ただ、CTLは単なるパルス信号なので、TCのように絶対番地としての役割はありません。だからリセットできるんだけど・・・
4.TC使用の編集について
絶対値であるTCの重要性とはどういうことになるのでしょうか。こっちのスタッフは常にCTL使用で編集しています。(しかし彼らは、アセンブル編集がほとんどなのですが・・・)個人的に勝手に思うのは、TCは総尺がわかる、ということなんですが・・・。概念解釈が間違ってますでしょうか?
ハイ、間違っています。
VTRがTCR、TCG(time code reader & generator)を持っていなければCTL編集しかできません。AGシリーズはTCを入れると音声chが1本なくなるので、あえてCTLを使っているのかもしれません。
TCのメリットはゼロフレーム編集・同ポジ編集ができるということですが、彼らには難しいので伏せておいたほうがイイかも・・・。混乱を招くだけ???
CTLは上述したようにパルス信号なので、絶対番地ではありません。また、テープが非常にゆっくり動いている(JOG)ときや一時停止状態では読めません。これは、ミュージックカセットが一時停止の時に音が出ないのと同様。従って、正確さに欠けます。動き出し、止まる前などでパルスが読めなくなることが多いので、原則として3フレームまでの誤差を許容範囲としています。そのため、3フレームの「のりしろ」を常に考慮しなければなりません。
これは、3フレーム以内の編集はできない。ということになります。もちろんTCでは簡単にできますが・・・。
「MX50は見かけ上同期がとれている」(CHa)

これは私も全く誤解していました。こちらのミキサーやレコーダー、プレーヤー、の後ろを見ると、リファレンスが完全には繋がっていない(BB outがコントローラー後ろのREF VIDEO inへ、ADV REFがプレーヤー1のREF inにだけ繋がっています)のに、同期が取れているので、変だな、ということくらいしか思っていませんでした。しかし、こっちのスタッフが自信満々だったので、それで自分の中で、混乱してしまいました。
すいません。言っている(やっている)意味がよくわからないのですが、MX50の背面端子を全て書いて送ってもらえますか? 
もしかしてグチャグチャになっているような・・・。

ADV(Advanced:進み位相を含んだ)REFは昔のUmaticや1吋では使っていましたが、PanaのAG76〜7750では使いません。
単純にMX50のBBを全てのデッキとA800のREF INにつなぐだけでOKです。
BBoutが足りなかったらスルーでまわしてください。
但し、終端スイッチを間違えないように!
「また、テープ上に記録されるのは、水平・垂直同期信号です。これは、水平はライン毎、垂直はフィールド毎に記録されます。」(CHa)


ということは、これが、シンクということになるんですか?
いいえ違います。業界の言葉で正しい意味ではないのですが、シンクという言葉を使っているだけです。シンク(Synchronization)は正しくは同期という意味です。意味的にはリファレンスと同じです。ただ、慣例としてテープの頭からケツまでBB(またはVBS)を入れることをシンク入れと言っています。
シンクとシンク入れがごっちゃになっているようですね。

VBSとBBの違いわかりますか?
通常、垂直同期は問題無いはずなので、水平同期信号だけについて解説すると、波形モニターに表示されているものは、1ラインの情報です。
まず矩形で下に40IRE下がっているのがシンク。
その次に長方形(大きさ40IRE)に薄く色がついたように見えるところがバースト。(実は、これは、サインカーブが凝縮されたものですが)
この2つに加え、横一直線の線だけなのがBB。
ここにカラーバーや映像を入れると、バーストの右側に長方形やら線やら、映像ならその映像の信号がさまざまな形となって出てきます。
これを、VBS(Video Burst and Sync Signal)と言います。
http://www.nowdo.com/production/j_helical.htm
要するにシンク・バーストは映像が入っている・いないにかかわらず、必ず1ラインに1つついている。
なぜ?って。これが同期信号。細かく言うと、シンクは時間の管理。バーストは色の管理をしています。
すなわち、全くの白紙に文字を入れるための線を書いていくことがシンク入れ。その基準となる線(シンク・バースト)が無いと字をどこへ書いたらイイかわからないので、ページを飛ばして文字を書きこむことができない。ノート全てに線が引かれていれば、早い話、原稿用紙ならどこからでも書き始められるはず。これがインサート編集。
アセンブル編集は、線を書いて字を書いて、次の線を書いて字を書いて・・・だから、飛ばして編集はできない。
シンクは、リファレンスにTBCを合わせる(同期させる)信号、ということでいいのでしょうか? 前項参照。リファレンス信号の中にシンク・バーストが含まれる。シンク・バースト・ブラックが262.5回その後に垂直同期信号、また、シンク・バースト・ブラック・・・という風に考えてもらえればイイと思います。
また、VTRの再生信号をリファレンスに合わせるために有るのがTBCということ。
逆ですね。腕時計に従って品川駅に向かう人。OK?
そのためにインサート編集前には必ず初めから最後までシンクをマスターテープに入れる、ということですよね。 いいえ。
リファレンスもTBCも関係無く、です。リファレンス・TBCが無くてもインサート編集は可能です。
ここで貴兄の言うシンクはBB信号(またはVBS)のことです。
「インサートVでストップを押してもCTLが読めなくなることはありません。(正常に動いているVTRの場合)」(CHa)

これなのですが、EDIT STOPではなく、「間違ってPlayのSTOPを押した場合」です。すみません、言葉が足りませんでした。
インサート編集の途中でストップしようが何しようがCTLが読めなくなることはありません。CTLはシンク・バーストとともに始めに記録されてしまうものなので、ストップを押して消えるようなものではありません。
もちろん、アセンブル編集では何しても読めなくなります。
アセンブルは、一旦、全てを消去して新たにシンク・バースト・CTLそして映像を書きこむわけですから。
TCは絶対番地なので、ゼロフレームの編集もできるということになるのでしょうか?すみません・・・これもできれば詳しく教えて頂けないでしょうか・・・・・・ そうです。
TCは絶対番地。すなわち行き先が東京都港区何番地
CTLは、次の角を左に曲がって4軒目
と書いてあるかの違い。
住所が書いてあれば確実にその場所に行けるが、相対的な場所だと自分の立っている位置が変わればその場所も変わってしまう。
テープが超スローでJOGされている、または一時停止を繰り返していると、CTL信号を読めなくなるので、結局自分の位置が不明確になってしまうので、3フレーム以内の誤差は仕方ない。
「そのため、3フレームの「のりしろ」を常に考慮しなければなりません。これは、3フレーム以内の編集はできない。ということになります。もちろんTCでは簡単にできますが・・・。」(CHa)

これなのですが、こちらのコントローラのJOGを回していると、どうもちゃんと1フレームごとに動いてくれないので不思議だったのですが、CTLで編集しているから、ということだったのですか?
違います。
CTLだろうとTCだろうと関係有りません。LTCはCTL同様リニアに記録されています。スローや停止中は読みこめません。
このように、CTLなどが読めない場合は、VTR(またはコントローラ)のタイマーカウンターにより補完するようになっています。従って、JOGをまわして1フレ単位で動かないというのはどこかの設定ミスか故障。

1フレずつ動かないのが全てのデッキなら
  1. コントローラの設定ミス
  2. JOGダイヤルの故障
1台のデッキのみ1フレずつ動かないならそのデッキの故障。

の可能性が高いと思われます。
MX50のBBoutをコントローラのREF VIDEO inヘ(終端はoffに)、そのoutをP1のREF inへ(終端はoffに)、そのoutをP2のREF inへ(終端はoffに)、そのoutをR1のREF inへ、そしてR1の終端はonにしました。これは間違っていますでしょうか? R1をRECということで読めば、卓球!いや、ピンポ〜ン!当たりです。
久しぶりでしょ?オヤジギャグ。
VBSとBBの違いは、メールと研修中のノートを見て理解できました。シンクとバーストは映像が入っている・いないにかかわらずついているということですね。では“シンク入れ”というのは、言葉だけで、本当の表現を使うならば“BBを入れる”、ということでいいんでしょうか? ピンポ〜ン!次々正解です。
もちろん、場合によってはCB(カラーバー)を入れることもあります。この場合はVBSを入れたということになります。CBを入れることを推奨する場合もまれにあります。その理由は、1フレームのフレーム残りを見分けるため。黒が1フレーム入っていても一般の人にはほとんど見えません。しかし、CBならほとんどの人がフレーム残りを発見できます(邪道ですが・・・)。
先日、久しぶりにスタジオ借りて編集したんですが、オペレータがフレーム残りを見分けられないのにはびっくりしました。確かに慣れないとムリな面もありますが、普通は、一般の人には絶対見えないようなフレーム残りでも発見できるのですが・・・
まっ、このフレーム残りは全く同じ画像でビデオレベルが10%ほど違っているだけだったので、ムリかもしれませんが・・・
つまりBB信号かVBSさえあれば、インサート編集はできる、ということなんですか?とすると、例えばですがもしマスターテープになんらかの映像が入っていれば、インサート可能ということも言えるのでしょうか? ハイ、その通り。
プリロール時間とインサートする期間に連続したビデオ信号が記録されてさえいれば。
最初にBBを入れる時なんですが、これもコントローラでできるはずですよね?しかし、今回はそもそもBBがR1に繋がっていませんでしたが。 というより、SWのPGM OUTからBBが出ていれば。
コントローラの1stEditモードでできるはずです。
ごめんなさい。A800は使ったことないので・・・。
一般的にはできます。
もちろん、このときのSourceはAUXにしないとダメですヨ。
おかしいなと思うのは、コントローラのJOGなんですが、1フレ単位で動く時もあるんですが、しかし早く回していて急に止めると、そこで止まらずに、大分カウンターが進んで止まります。車で例えると、速度が出ているので急に止まれない、そういう感じです。これはやはり故障なんでしょうか? ん〜〜。これは難しい。
SONYの放送用のコントローラならバシッと止まるんですが・・・。
松下コントローラはどうなんだろう?
いずれにしても使っているコントローラの癖をつかむことがダイジ。
VTRにももちろん癖があるので、これらを十分に把握した上で使うことが肝要。
もしかしたら、コントローラのセットアップで調整できるかもしれないけど・・・。
ここんとこはスペイン語のマニュアル参照!

Hasta La Vista Amigo!
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