2.NTSC方式
モノクロ・カラーを両立させるため、次の条件のを満たす必要があります。
- 走査線数・音声搬送波は、変更できない。
- ビート妨害を目立たなくするために、音声搬送波周波数は水平走査周波数の整数倍にする。
- サブキャリア周波数は、Y信号−0.5MHz付近に設定。
従って、4.5MHzをある整数で割って、それがモノクロ放送の水平走査周波数に合致すれば問題ありませんが、そんな整数は無く、最も近い数値になる286が登場。これにより、
- 水平走査周波数は、45000000÷286=
15734.2657342657342657342657342657Hz
- 垂直走査周波数は、2×15734.2657342657342657342657342657÷525=
59.9400599400599400599400599400599Hz
- フレーム周波数は、59.9400599400599400599400599400599÷2=
29.970029970029970029970029970025Hz
- サブキャリア周波数は、(15734.2657342657342657342657342657÷2)
×455=3579545.45454545454545454545454415Hz
ここで、モノクロ信号との少々の周波数差は、テレビのAFCが吸収してくれるので、問題ありません。ちなみに現在は、モノクロ方式は存在せず、全てカラー方式(NTSC)の放送となっています。
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