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DFとNDF                                    2000年更新
TC(Time Code:タイムコード)にはNTSC独特(PAL/SECAMには無い)のものとしてDF(Drop Frame:ドロップフレームモード)とNDF(Non-drop Frame:ノンドロップフレームモード)があることは良くご存知のことと思います。ここでは何故そうなるかを数値的に表わしてみます。
1.モノクロテレビ放送方式〜カラー放送へ
  • モノクロ放送の企画は、下表のように決められていました。そこでカラー放送を始める際、モノクロテレビとの互換性が検討されたわけです。
  • モノクロ放送の信号に加え、色差信号を合わせて送出しないと当然、カラーにはなりません。
  • これまでのモノクロテレビを、全てゴミにしてしまうわけにはいきません。


   モノクロ放送 カラー放送
走査線数 525本
フレーム周波数 30Hz 約29.97Hz
水平走査周波数 15.75kHz 約15.734kHz
垂直走査周波数 60Hz 約59.94Hz
サブキャリア周波数 約3.58MHz
音声搬送波周波数 4.5MHz


2.NTSC方式
モノクロ・カラーを両立させるため、次の条件のを満たす必要があります。
  1. 走査線数・音声搬送波は、変更できない。
  2. ビート妨害を目立たなくするために、音声搬送波周波数は水平走査周波数の整数倍にする。
  3. サブキャリア周波数は、Y信号−0.5MHz付近に設定。

従って、4.5MHzをある整数で割って、それがモノクロ放送の水平走査周波数に合致すれば問題ありませんが、そんな整数は無く、最も近い数値になる286が登場。これにより、
  • 水平走査周波数は、45000000÷286=15734.2657342657342657342657342657Hz
  • 垂直走査周波数は、2×15734.2657342657342657342657342657÷525=59.9400599400599400599400599400599Hz
  • フレーム周波数は、59.9400599400599400599400599400599÷2=29.970029970029970029970029970025Hz
  • サブキャリア周波数は、(15734.2657342657342657342657342657÷2)×455=3579545.45454545454545454545454415Hz

ここで、モノクロ信号との少々の周波数差は、テレビのAFCが吸収してくれるので、問題ありません。ちなみに現在は、モノクロ方式は存在せず、全てカラー方式(NTSC)の放送となっています。
3.NTSC時間
やっと本題にたどり着きました。
上記計算から、1秒間のフレームをカウントすると、約29.97枚となります。
TC(タイムコード)は、フレーム周波数にリンクしているので、毎秒約0.03枚(約1/1000秒)の誤差が生じることになります。これを1時間に換算すると、プラス108フレーム、実時間と約3.6秒の差が生じます。
このように、周波数に準じた時間をNTSC時間と言いますが、このまま放送すると、実時間との誤差を生じて都合の悪い状態になります。
4.DF(ドロップフレームモード)
NTSC時間と実時間を合致させるために、タイムコードを間引く作業をします。これを、DFと言います。
毎00、10、20、30、40、50分を除く毎正分の00、01フレームを間引くと1時間あたりの実時間とTCの誤差は3.6msになります。実際のTCでみると次のようになります。
23:59:59:29-00:00:00:00-00:00:00:01・・・00:00:59:28-00:00:59:29-00:01:00:02-00:01:00:03・・・
このように00:01:00:00と00:01:00:01を間引くことにより実時間に合わせているものをDFと呼びます。
5.DFとNDFの使い分け
  • DF・・・テレビ番組
  • NDF・・・テレビCMおよび一般VPなどテレビ番組以外のもの
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