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スクリプトライティングの注意点                            2000年更新


1.視聴者の分析〜テーマ      point 見る側に立って考える

  1. 誰に対して(ターゲットの決定)
  2. 何を訴えたい・伝えたいのか(メインテーマ)
  3. 視聴者が欲しがっているものは何か(需要と供給)
  4. 時勢は?テーマはタイムリー?(社会・時代の流れ)

2.構成                 point 全体の流れをつかむ    

  1. 訴える項目をピックアップ(関連する項目を全て)
  2. テーマに関連のある事項をくまなく調査(関係無いと思われる事項も。自分だけの考えを押し付けない)
  3. 項目毎にまとめて取捨選択を行う(視聴者の立場になって)
  4. 構成(順序)を決める(ストーリーを作る)


            一般的構成法 

●起承転結
   起:主題の糸口=プロローグ(導入)=フック(引き付け)
       「京の五条の糸屋の娘」     「雪やこんこ、あられやこんこ」
   承:主題について詳しく述べる
       「姉は17、妹は15」       「降っても降っても、まだ降りやまぬ」
   転:視点を変えて主題を展開する
       「諸国諸大名、弓矢で殺し」   「犬は喜び、庭かけまわり」
   結:結論を導き、まとめる
       「糸屋の娘は目で殺す」     「ネコはこたつで、丸くなる」
           ※4コマ漫画の基本。特別な理由が無い場合、映像の世界ではあまり使われない。

●三段構え(三段構成で組み立てる方法)
   序論・まくら(前置き)
            友達と怖いもの談義をして・・・
       「俺は世の中に恐いものなど無い!ただ一つ、饅頭を除いて・・・」
   本論・さわり(聞かせどころ)
            友達が意地悪で饅頭をたくさん持ってくる
       「饅頭じゃねェか!恐いよ!恐いよ!」
            障子の陰で美味しそうに食べる。友達はニンマリ。
   結論・おち(結末)
             障子を開けて友達に
       「今度は熱いお茶が恐い。」
              参照:究極の3カット構成

●結論先だし(重点先行)
   ビジネス文書の基本的な形。
   番組においても導入(フック)で結論を軽く流す方法をとることがある。
   但し、後に興味を引く余韻を残す導入にしなければならない。(疑問形・予告形)
      「・・・今、変わろうとしている」
      「・・・で良いのでしょうか?」

3.テーマの導き方            point 文章の書き方に学ぶ

  1. 論理的順序法
    • 因果的順序法
      • 現在の状況から過去の原因を分析したり、将来を予測する。
    • 問題解決順序法
      • 問題を解決するため、まず状況を分析し、仮説をたて、検証し、結論を導く。
    • 三段論法
      • 大前提・小前提・結論の3つからなる展開。普遍的事項から出発し、論理を展開。「人間には良心がある」「悪人も人間だ」「だから悪人にも良心がある」
    • 帰納的順序法
      • 一つ一つの具体的な事柄から、一般的な原理・法則を導きだす。
  2. 時間的・空間的順序法
    • 時間的順序法
      • 時間の流れ、出来事の起こった順序に沿って展開。
    • 空間的順序法
      • 地理や組織などの説明では、「北から南」「上から下」など空間的順序に沿って説明。

4.表現方法

   基本…読めば簡単に理解できる言葉でも耳で聞くと大変解りづらい。
        従って、できるだけ平易な言葉を使って、誤認されないよう注意する。
  1. 主語と述語(文章の長さ)
    • 「この法律は1972年の海上における衝突の予防のための国際規則・・・船舶の遵守すべき航法、表示すべき灯火及び形象物ならびに行うべき信号を・・・海上における船舶の衝突を予防し、もって船舶交通の安全をはかることを目的とする」
      • 主語・述語のつながりは、はっきりと
      • 主語と述語が離れるとわかりにくい
      • 文章は、短くしたほうがわかりやすい場合が多い。
  2. 修飾語の使い方
    • 「わかりやすくデモンストレータの動きを分析した」
    • 「デモンストレータの動きをわかりやすく分析した」
      • 形容詞の使い方には注意。
      • 修飾語と被修飾語が離れているとわかりにくい
  3. 助詞・接続助詞の使い方
    • 「吾輩は、猫である」  ・・・イコールの関係
    • 「あなたが、歩んだ道」 ・・・行為や動作
      • 接続助詞 「〜したが〜だが〜」を多用しない。(免許試験を思い出して)
  4. 専門用語(外来語)の取り扱い
    • 「非磁性伝導体金属」  →  「磁石につかない電気を良く通す金属」
    • 「スキル」          →  「能力」
      • できる限り日本語を使う。小学生でも理解できるように。
  5. 同音異義語
    • 「潜水艦が先行した」「貴社の考え」
    • 「潜水艦が潜航した」「記者の考え」
      • ほとんどの場合、つながり的に理解はできると思われるが、とんでもない解釈をされる危険性もある
  6. 発音とアクセント
    • 台本とは少し離れるが、台詞・ナレーションの発音・アクセントにも注意。
  7. 全体の流れ、他
    • 全体的な流れ(リズム)と長さ
      • 基本的には短くわかりやすく
      • BGM・SEの効果的な活用
      • 番組のリズム、テンポ、間など
    • 視聴者(対象者)のレベルに合っているか。
      • 対象が小学生なのか?大人なのか?女性なのか・・・
    • 番組全体を通して一貫した文体か
      • ですます調の統一
      • 現在形と過去形など
    • 「間」の取り方
      • たたみかけるようなナレーションやつまづくような間の取り方に注意
    • 画面に見えているものの説明はしない。(特に修飾語に注意)
      • 「きれいな花がたくさん咲いています」はNG。きれいか、そうで無いかは視聴者が決めること。「ここにはたくさんの花が咲いています」が正解。
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