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CHa-Ki 的思考回路
2003年2月22日:デジタルって何物?その1.プロローグ(DVとDV-CAMの画質)
デジカメで撮影した写真を安物プリンタでA4に印刷する場合、どこの本読んでも400〜500万画素ないと画質が悪いと書いてあります。

私も随分いろいろチェックを入れましたが、結局、200万画素あれば、A4印刷に何ら支障ないというところにたどり着きました。
このへんはまた後ほどじっくり書きたいと思います。
 
虫眼鏡や顕微鏡を使って写真をご覧になる方々は、500万画素以上で写真をお撮りになった方がよろしいかと思いますが、肉眼で写真を見る方々には1600x1200ピクセルの200万画素で十分なはずです。
解剖学的に。
 
さて、DVとDV-CAMは画質が違うという技術者がいらっしゃいますが、これも?です。
テープスピードが1.5倍になったからという理由で、全く同じフォーマットのデジタルデータで記録された画質が向上するものでしょうか?
0と1の組み合わせは全く同じなのに、記録するテープの速度が違うというだけで。

例えば、TBCや映像処理回路の違いで画質が変わるというのなら簡単に理解できるのですが、どうしても「テープスピード=画質」というのは私の頭では理解できません。
テープに記録されているデータはDVのLPモードだろうがDV-CAMだろうが同じだと考えています。
※ここではドロップアウトは考えていません。
ドロップアウトも広義には画質に含まれますが、ここでは純粋に映像の良し悪しの話です。
ドロップアウトが多い=画質が悪いという論点では書いていないつもりです。
ドロップアウトと画質は別次元の話で、「VHSはドロップアウトが多いから画質が悪い」という話はないでしょう。
端的には、「放送用のβカムSPとUVWシリーズの画質の差は歴然だ」という言い回しが正しいと思うんですが・・・
 
テープの種類も豊富。
超高級テープから使いまわしテープまで価格で比較すれば、安売りに比べて5倍もするテープもあります。
テープメーカはここでは500円のテープと3000円のテープで画質が変わるとは決して言っていません。
C/Nや走行性、耐久性などで競争しています。
もちろん、ドロップアウト撲滅が最終目的でしょうが、メーカは画質という言葉は使わずに、品質という言葉を使っています。
 
実は、この話の大元のネタはMDです。
MDで録音する場合、ディスクメーカにより音が違うという話。上記論点からすると、音が違う訳は無いということになります。
もし、仮に音が変わったのがわかるほど違うのなら、それは、ディスクに大量のドロップアウトや傷によるデータの欠落がある場合で、それは、音質の違いを云々するような状況ではないような気がするのですが・・・
 

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