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CHa-Ki 的思考回路
2011_0812:ジブリ映画「コクリコ坂から」に思う(旗りゅう信号の使い方)
今週の一言にこう書きました。
とうとう、福島第一で10シーベルト(10000ミリシーベルト)を越えました。6シーベルトを一度に受けると100%死です。「作業員の立ち入る場所ではないので問題ない」とは東電の言い分。まっ、それ以外に言い逃れの方法は無いでしょう。「とりあえず、目をつぶって!この話題には触れないで!非常事態を隠ぺいしないで発表したんだから!」という東電の悲痛な叫びが見て取れます。さて、公に向かって何物かを発表する場合って、もっと重かったと思うんですが、最近「軽々しく」発表しますね。国も政治家も電力業界も。まっ、そこはお盆でもあるし、今回は突っ込まないことにします。しかし、それにしても、まさかジブリまでとは思いませんでしたね。
と書いたことについてです。
この夏公開されてるジブリの「コクリコ坂から」についてはどーしても一言書いておきたい!書かなきゃならない!と思い、ちょっと気がひける(宮崎駿監督は数少ない好きな監督!)けど、残します。
問題はポスターやHPに使われている旗りゅう信号。
私は、昭和53年に甲種船長免状(筆記。合格率1%。日本で3本指に入る超難関国家試験)を取得しているので、このポスターを見た瞬間に旗の順番間違ってる!とわかってしまいました。
船舶間では0〜9、A〜Z、第1〜3代表旗、回答旗を使って、様々な通信や伝達をします。
良く使う例としては、B旗=私は危険物を荷役中、運搬中。H旗=私はパイロット(水先案内人)を乗せている・・・など、この中に、縦に上からUWと揚げると「貴船(きせん)の安航(あんこう:安全な航海)を祈る」、それを揚げてもらった船舶はUW1「ありがとう。貴船の安航を祈る」と返します。
ところが、「コクリコ」のサイトやポスターは1UWと数字旗が上になってしまってる。
まさか間違えるはず無いし、ジブリのことだから、これは「面白いオチ」か「隠された謎」を忍び込ませているなっ。
実は、これを確認のため、見に行くか迷っていたんですが、忙しさも手伝って、『いずれにしても間違ってる映画を金出して見る価値無し』という結論に達しました。
そこでこれに関して記載のあるブログをチョコチョコ見てみました。
どうせコピペだらけで信用できるものが無いと思ってるので、流してみると、やれ、昭和38年だからそもそもUWを使わないとか、軍艦の揚げ方だとかいろいろ出てきました。
その中で「元船乗り」という方のブログで、見終わったけど1UWは出てこなかったというのを見つけました。
出てきたのは「回答旗UW」。
ハイ、ハイ、このへんのウンチクはネット上に溢れていますので、映画も見てない奴が何を言いたいのだ!ってことへの回答。
風吹けゃ、桶屋式に書けば。
企画・脚本が世界の宮崎駿⇒世界のジブリのポスター⇒正しい=間違えるはずがない⇒ポスターやコクリコのサイトを見た人たちが「上から1〜U〜Wの順番に掲げる」のが正しいと誤解してしまう。
ことにジブリが気付かないことに問題があるのです。

仮に、映画を見終わって、「なるほど、それで逆にしたんだね!」って納得できてもダメ。
そもそも、旗の順番が逆って気付く人は日本人の何パーセントか?ということ。
90%の人があれ?逆?って思うんなら、仕掛けとしては面白い。けど、映画を見るか見ないかや、間違ってるか正しいか、以前の問題として桶屋が儲かってしまえば多くの人は1UWが正しいと記憶します。
※中にはジブリ流の旗の使い方なんて擁護もありましたが、その場合は、旗自体をデザインしてオリジナル旗を作って勝手にやりなさい!世界中の国が批准している国際旗りゅう信号を使うな!ということです。
いちおう、ここにも釘さしておきます。
ただでさえ福島の事故で日本国政府の国際的信用を失墜させてるさなか、日本を代表する脚本家・映画監督・映画会社のポスターには国際規則に反する旗の使い方が堂々と描かれている・・・って、真面目に生きてる人間から言わせてもらえれば、「もう勘弁してくれよ!」。

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