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CHa-Ki 的思考回路
2011年11月24日:NHKあさイチの誤報と今後
「あさイチ」です。
言い訳を次の欄に書いておきます。

書かなくても良いような内容ですが、誤報を多くの方にお知らせするために記載しておきます。

NHKの謝罪文

それぞれの家族に一食分余分に食事を作ってもらい、一日分をまとめてミキサーにかけて完全にかき混ぜ、分析用のサンプルを作ってもらいます。
それを一週間続けて東京の研究室に送ってもらいました。

分析をしたのは、首都大学東京・福士政広教授研究室です。
「ゲルマニウム半導体検出器」を用い、各サンプル7200秒かけて分析しました。
さらに各家庭1サンプルは、30000秒の追加測定を行いました。

当初、放送で発表した数値に誤りがあったことがわかりました。
原因は、分析装置の調整の不備です。
なお、検出されたデータそのものに不備はなかったということです。
装置の再調整は、別の専門機関の協力も仰ぎ、二重のチェックを行いました。
この度は、誤った数値を公表し、申し訳ありませんでした。

前回放送した誤った数値 再検証後の数値
<セシウム134>
札幌5.69Bq/kg → ND (検出限界:8.2Bq/kg)
須賀川3.66Bq/kg → ND (検出限界:5.7Bq/kg)
江戸川4.05Bq/kg → ND (検出限界:5.2Bq/kg)
岸和田3.39Bq/kg → ND (検出限界:4.5Bq/kg)
 

マチガイは誰にでもあるし、御用学者かどうかなどを突っ込んでも仕方無いので棚上げします。

実は、ここで問題なのは、表記方法です。
多分、中学校で習ったと思いますが、10kmと10.00kmの違いを考えてみます。

10kmは、9.5km以上10.5km未満というふうに、ほぼ1kmの誤差が含まれていますが、10.00kmというのは9.995km(9995m)以上10.005km(10005m)未満というようにほぼ10mの誤差しかありません。
10.000kmとすれば、1m弱の誤差しか許されないことになります。

マラソンの42.195kmというのは誤差1m未満ということ、ごく普通の道を走るのですから、ある意味すごい精度ですね。

小数点以下の桁が一桁増えるのは、ダテじゃないってことです。
 
話を戻すと、NHKが放送した誤った数値が『札幌5.69Bq/kg』などと小数点以下2桁まで表記されています。

これは、詐欺師の手口で、相手を信用させるためにより厳密な数値を提示して「いかにも正しいこと」のように相手をだます手法です。
さらに大きな問題は、番組では「測定する食品の量や計測時間によっても検出される数値が変わる」と言い訳を言っていること。

NHKは
「私は悪くないよ!測定した機械の調整が悪かっただけ!」
と言いたいようですが、そんなラフな数値なんだから、そもそも小数点以下2桁まで表示することこそクレージーな話です。

では、どうしたら良いのかといえば、札幌は「約6ベクレル」もしくは「6ベクレル程度」が正しい言い方です。
これは、放送局の責任(報道の初歩)であり、詳細な数値で視聴者をだまし、さらにはそれが間違っているなんてとんでもない話です。

パナソニックが火災発生の危険性のある商品のリコール・回収CMを長期間流していたことなどを見習って少なくとも1週間全てのニュースと全ての新聞で謝罪・訂正しなければなりません。

それが唯一許される選択です。

それができないと信頼回復は難しいでしょう。

能動ドットコムでは、放送規格の周波数について、約30フレームとか約29.97フレームなどと書いています。
ほとんどのメーカーが1秒間29.97フレームと記載(中には約30フレーム、正しくは29.97フレームと無知をさらけ出して墓穴掘ってるメーカさえあります)していますが、実は間違っています。

数字の示し方というのはとても大切なことで、それができない場合や必要の無い場合は、約・程度・くらいなど便利な言葉が日本語にはあるのだから活用すべきでしょう。

NHKでは12月15日に検証番組を放送してお茶を濁す予定のようですが、それだけで済ませるのか?

10月17日に見て12月15日に見られない視聴者に対してどう思っているのか?

今後どうするか楽しみです。

結局、奥様番組なんだからそんなに突っ込むなよ!
ということで落ち着くのかな?
 
※意味だす 「御用学者」
1.東電から巨額の研究費もらって原発の安全・安心を吹聴する役目を担う偽学者や大学の偽職員(ある意味詐欺師)
2.御用学者の見分け方
@宇宙線など自然界から受ける放射線と原発の放射線を「自然から年間3mSv受けてるんだから、今回のxxで20mSvはそれほど高い数字ではない・・・」のように同列で語るのは御用学者。自然の放射線と原発を切り離し、もしくは自然の放射線に全く触れないで説明するのがまともな学者。
A人間ひとっからげで放射能を論じるのは御用学者。こどもや乳児、妊婦、妊娠の可能性のある女性の安全を別に論じるのは学者。
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