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CHa-Ki 的思考回路
2013_0507:世界遺産に思う
5月1日は悲喜こもごもの日、文化庁が推薦する世界遺産、「富士山」と「武家の古都・鎌倉」が明暗を分けました。
富士山 日本の国家的象徴であり、宗教的、芸術的伝統の融合が特徴。
ただし、三保の松原は45キロ離れているのでダメ!
鎌倉 顕著な普遍的価値を証明できない。
社寺はあるが、武家の権力を示す遺跡が少ない。
都市化の影響を無視できない。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が、富士山を「登録を勧告」し、鎌倉は上記理由から世界文化遺産に登録しないよう勧告。と文化庁が公表しました。
ところで、そのチョット前、4月25日、ユネスコはドイツ東部の古都ドレスデン中心部を流れ、橋建設が問題となっていた「エルベ渓谷」を世界遺産の登録から抹消することを決めました。
「エルベのフィレンツェ」と呼ばれるドレスデン周辺の渓谷は、2004年に世界遺産に指定されましたが、2005年、住民投票を実施して市内の渋滞緩和のための橋の建設を賛成多数で決定。ユネスコはトンネルを建設する代替案を示しましたが、地元側が橋の建設を続けたため「建設を中止しなければ登録を抹消する」と警告していました。
ドレスデン住民にとっては、世界遺産と「生活」を天秤にかけて、生活を優先しました。そのことを誰も責められないと思います。
鎌倉でも世界遺産に冷めた見方をする住民も少なくないようです。
「世界遺産=観光収入大幅増=生活豊か」という図式もかなりアヤシイかもしれません。
さらに、6日には新たな事実が判明しました。最初に書いた理由もひとつではあるけれど、「地震・津波などの自然災害が資産保全の脅威であることは極めて深刻」として言及し、さらに、鎌倉の地形的な弱さ、すなわち、国が示した東南海地震で津波14mも大きく影響したようです。
また、毎年2000万人の観光客が資産に損害を与える恐れや観光客がいるがための深刻化する交通渋滞にも触れています。
そもそも、世界遺産になってどのようなメリットがあるのか、もう一度考えてみてはどうでしょうか?
私は鎌倉が世界遺産になる必要性を感じません。
それ以前の問題として、個人的な意見を書かせてもらえれば、私は日本人の精神性や武士道、さらには「わびさび」の心を外人(イコモス)にわかってもらおうと思いません。
もう、30年近く前の話ですが、日本のパソコンメーカが作ったダイナブックというのがありまして、これが、当時画期的なプラズマディスプレーを持つもので、アメリカのペンタゴンが導入しようとしていましたが、米議会での承認が取れずにペンタゴンが泣く泣くあきらめたという事件がありました。
実は、この話のミソはその後のダイナブックのことです。
この事件の後、ダイナブックは、「ペンタゴンが喉から手が出るほど欲しがったパソコン」ということで有名になり、いわゆる究極の第三者宣伝効果で、バカ売れしました。
鎌倉も、世界遺産なんて相手にせず、というより、逆手にとって、日本で始めて「ダメ!」といわれた候補地!みたいな・・・
「日本人にしかわからない、わびさびの心」として宣伝戦略を立て直すというのはどうでしょうか?・・・
<資料>
日本の世界文化遺産

1.法隆寺地域の仏教建造物(1993年12月)
2.姫路城(1993年12月)
3.古都京都の文化財(1994年12月)
4.白川郷・五箇山の合掌造り集落(1995年12月)
5.原爆ドーム(1996年12月)
6.厳島神社(1996年12月)
7.古都奈良の文化財(1998年12月)
8.日光の社寺(1999年12月)
9.琉球王国のグスク及び関連遺産群(2000年12月)
10.紀伊山地の霊場と参詣道(2004年7月)
11.石見銀山遺跡とその文化的景観(2007年6月)
12.平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(2011年6月)

世界自然遺産

1.屋久島(1993年12月)
2.白神山地(1993年12月)
3.知床(2005年7月)
4.小笠原諸島(2011年6月)
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