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CHa-Ki 的思考回路
2015年12月29日:原発再稼動の是非とフクシマともんじゅ
12月29日、福島県の震災・原発事故関連死が2000人を超えました。
3.11から5年目の2015年もあとわずかです。

先週土曜日の今週のひとことを抜き出しつつ考えます。
2015年12月26日  福井地裁が「関電高浜原発3,4号機の再稼 動を差し止めた仮処分」を取り消し、すなわち、再稼動を認めました◇地裁の決定には「過酷事故の可能性が全く否定されるものではない」ともしており、何を 基準に再稼動を認めるのか不明で、「司法の原発回帰」と言われても仕方ない◇再稼動を禁じたのは福井地裁の樋口英明裁判長(4月14日当時)で、再稼動を推奨したのは同じく裁判長林潤◇震災後、原発をいち早く再稼動させた北海道知事の高橋はるみなど、いろいろなところでつまらない名前を暗記させられる・・・
チェルノブイリから25年、2011年に福島を襲った津波は東電の安易で無能な津波対策を飲み込んで1〜3号機でメルトダウンという悪夢を生んだ。
今思えば、4号機の核燃料プールが崩壊しなかったのが奇跡と思える。
崩れなくとも、少しのひび割れから水が無くなれば、全く無防備な地面に使用済み核燃料1331体と未使用核燃料202体が融け落ちて、悲惨などという安易な言葉で表現できない、お手上げ状態のまま5年が経ち、東京の人口は10分の1以下になっていたはず。
福島は言わずもがな、宮城、栃木、茨城の人口減少は県の財政が成り立たなくなっていたことだろう。

原因はともあれ、その時、
福島第一で原発事故が起こった!のではなく、放射能汚染を食い止められない末期的状況の一歩手前でかろうじて、奇跡的に助かった!
このことを肝に銘じないと判断を誤ってしまう。
さて、東電の廃炉に向けた作業は一歩一歩ではあるがガンバっている。
ここは結果に目くじら立てるのはやめよう。

今の問題は、目先のことを考えれば汚染水対策だろう。
ALPSの作動が遅れたことや、地下水対策が後手に回って、切り札の凍土遮水壁(凍土を作り出すために30台の冷凍機を運転し続ける)も期限の今年度中の完成は難しい。

廃炉行程表も改定され、プールの核燃料取り出しは1号機で3年、3号機で2年遅れることになった。

従って、プールからの核燃料取り出しが東京オリンピックまでに終わる予定が、水泡となった。

また、融け落ちた核燃料デブリの取り出しの開始が2021年中となり、それぞれ遅れるが「できない」ではないので、これも良しとしよう。

場所さえわからないのだから、先行き不透明は仕方ないが、デブリがどこにあるか分かったら、直ちに公表してもらいたいものだが、今はデブリのことは棚に上げよう。
廃炉に向けた東電ロードマップを参照
削除されたら、ダウンロード 資料1 資料2 資料3
各号機の核燃料プールの状況を覚書
使用済核燃料(体) 未使用核燃料(体) プール内残合計(体) プールから取出開始予定
1号機 292 100 392 2020年
2号機 587 28 615 2020年
3号機 514 52 566 2017年
4号機 1331(移動済) 202(移動済) 0 2014年完了
単位の「体」は核燃料集合体。概ね、5分の1にすれば「トン」。すなわち、1号機には約80t、2・3号機には約100tが残っている。
融け落ちたデブリの量は、原子炉内にあった核燃料の量として、1〜3号機にそれぞれ400、548、548体(1号機約78.8t、2・3号機約106.8t)、それらの取り出しは2021年に開始予定。
順調に進んで40年後に廃炉にできれば拍手喝采という寸法。
こればかりは「願う」しかない・・・

もう一つ、原子力発電事業を継続するための重要な問題である、もんじゅ。
これは、「日本が原発を作る・管理する上で国際的に必要である」ことに大きな問題がある。
技術的に不可能であるという理由で原発先進国が相次いで手を引いた高速増殖炉。

これを管理運営しているのが、日本原子力研究開発機構。
国立研究開発法人とう訳わかんない国の機関らしい。
2011年の今週のひとことを掘り出しておきます。

2011年7月14日  「プルトニウム物語 頼れる仲間プルト君」 を見てると楽しくなります。少しの間でも福島の悪夢を忘れさせてくれます。動力炉・核燃料開発事業団(現在は日本原子力研究所と統合され、独立行政法人・ 日本原子力研究開発機構)が1993年(1991年の記述もあります)に制作したものです。動燃によれば、プルトニウムは海にぶちまけても、飲んでも大丈 夫!だそうです。東電の取締役とブースカ、原子力安全委員会のデタラメ、原子力安全・不安院の連中には毎朝一杯プルトニウム入りのスペシャルジュースを飲んでいただき、少しでも福島のプルトニウムを減らしていただければと思います。そして、「プルト君Tシャツも登場」しました。パロディですって流せますか? 私にはチョット・・・。 尚、プルト君のリンク先はプルトニウムを毎朝飲む連中にすぐに削除されますので、外れたらごめんなさい。あっ、正しくは松本純一、斑目、原子力安全・保安院でした。

この年末の忙しい時期(28日)に、文科省がもんじゅの新たな運営主体を選定する有識者検討会の初会合が開かれた。
この根拠は、現在の国立研究開発法人・日本原子力研究開発機構が「運転を安全に行う能力が無い!」と原子力規制委員会に勧告されちゃったからである。
ところが。
検討会の座長は、悪の巣窟東京(核発電推進)大学の元学長有馬朗人。次回以降は原発企業関係者からの意見聴取だと。
もんじゅは周辺住民が「機構には技術的能力が無く重大事故の危険が高い」として東京地裁に訴えを起こしている。
知恵の無い「もんじゅ」である・・・
3.11から5年になります。もう一度、原点に帰って原発・核開発、ウランの採掘まで含めて多くのことを考え直すキッカケにしなければならない時ではないでしょうか?
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