こんな準備とプランでもう安心
- 近くの山でも山行計画書は必ず書こう
- みなさんがもし、家族や会社に何も告げずに山に行って遭難したとしたら、さあどうなるでしょう?捜しようがありません。
- もし山がわかってもどこのルートから登ったのかわかりません。
結局捜索は打ち切られ、何年かあとに白骨死体が発見され、ようやっと骨壺に収まることになります。
- 山に登るのなら、登山計画書を家族や知人に残すのは絶対の義務です。
計画書がめんどうなら、山名、コース、登山口、下山口、交通機関を書いたメモだけでもいいのです。
- 1時間のハイクでも、転んで骨折したらもう動けないのが山なのです。
- 万が一のときのために山岳保険
- 民間ヘリコプターを1時間飛ばすと約100万円。
雪山で警察官以外の捜索隊15人が3日間活動すれば約225万円。 遭難騒ぎを起こしたときのだいたいの相場です。
これに家族や仲間の交通費、お礼などが加わります。 遭難するとお金がかかるのです。
- 遭難はいまも減らず、山岳遭難保険は必需品になってしまいました。
この保険に入っていれば、もし遭難しても、死亡や後遺障害だけでなく捜索費用が100万円から200万円前後支払われます。 保険料は年間3000円ぐらいからで、なかには個人賠償が1億円付帯したものもあります。
- 山岳遭難保険は日本山岳協会や日本勤労者山岳連盟をはじめ民間数社が販売していますが、日本山岳協会と民間数社のものは、一般の登山者も加入することができます
- トレーニングすれば自信が湧いてくる
- 元気いっぱいの10代の若者なら、穂高岳に登れといきなり言われても難なく登りきってしまうはずです。
でも20代も半ばにさしかかるとそうはいきません。 仕事に忙殺され体力はガタ落ちのはずだからです。
- こんなとき、自信を取り戻させてくれるのがトレーニングです。
トレーニングといっても本格的なものは必要ありません。 週に3〜4日、汗をかくぐらいの速足で1時間ほど歩くだけでいいのです。 途中に長い上り坂があれば山にはなおいいでしょう。
- 3日坊主は避けられない人間の課題ですが、3カ月続けられれば、みるみる効果が上がってきます。
さて、その効果。 まずは脚筋力と心肺機能が高まります。 夜よく眠れるようになり、その分、昼間は活発な活動ができます。 成人病も改善できます。 発汗効果も高まります。 いいことばかりです。
体が軽くなれば心も軽くなる。さあ、もうやるしかありません。
- まずは身近な低山からスタート
- 体が少しだけ軽くなったら、まずは身近な山を歩いてみましょう。
標高1000mもなくたっていいのです。 時間をかけてどっぷりと山に浸ってほしいと思います。
- 荷物は、雨具、水筒、ヘッドランプ、防寒具、非常食といった、どんな山でも必携のもの以外は、自分なりに考え、調べて持っていきましょう。
- 何回か登るうちに、必要なもの、不要なものが見えてくるはずです。
- 地形図は必ず持参し、休憩時や展望のいい場所で地形図と実際の地形を比較してみてください。
きっと、いままで見えなかったものが見えてくるはずです。
- アプローチは電車?バス?、それともマイカー?
- 登山口までのアプローチには、電車とバス、電車とタクシー、マイカー、そして夜行高速バスなどがおもなものですが、それぞれの長短をきちんと捉えておくことが大切です。
- たとえばマイカーの場合、アプローチが大幅に短縮でき、帰りのバスや電車の時間を気にする必要もありませんが、周遊コースがとれない場合は往復登山にならざるを得ません。
ドライバーにも負担がかかります。 林道や駐車スペースに関する事前の情報収集も必要になり、宿泊の場合は車上荒らしが心配です。 - いっぽうバスや電車など公共交通機関の場合は入下山口もコース取りも思いのまま。
ただ下山時はバスや電車の時間を気にしなくてはなりません。
急いでのケガも多いので、余裕を持った計画が必要になってきます。
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