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撮影 Rule.002「いちおう、画面は四角だから」 
さて、構図の原則には
「画面いっぱいに配置する」
という基本ルールがあります。
この部分をしっかり理解していれば、重心だのなんだのと、とやかく言う必要はありません。
しかし、なかなかそう簡単に納得できる話でもないので、どうしても数学的な話が必要になってきてしまいます。
今回はそこに心理を加えます。
 
なお、ひし形、丸、四角形以外の多角形、ハート形などの画面に配置する手法はさらに問題を複雑にするので、今回は四角い画面にします。
丸やハートはまた折を見て書きたいと思います。
本来、もう一つ、平面であるという注釈も必要です。

例えば、油絵やエッチングなど平面に描いても凹凸(おうとつ)ができるものがあります。
これも考えるべきなのですが、ここでは、現代のテレビ等の「画面」を基準に考えますので、絵具等の立体物もない平面とします。
遠い将来、テレビも立体画面になるかもしれません。
その時にはきっと、新しい映像理論ができるのでしょうね。
四角いということで、角が90度すなわち直角とします。
該当するのは2種類、
「正方形」と「長方形」
です。

今回の「同じ重心に配置しない」というテーマでは正方形(重心=中心で一つしかない)は対象外なので、長方形(重心が4点)だけの話です。
なお、正方形は「相似と対称」という構図を語る上でトップクラスの重要ポイントに含まれるので、今後何回かのうちに詳しく書きます。
大好物のフラクタル(マンデルブロー)も一寸だけ書きたいなぁ・・・
 
上下左右の同じポイントに配置しない・・・
例えば、2つのバラ(花)を
「AとB」や「AとC」に配置するのはNG
「AとD」や「BとC」に配置するのがGOOD
ということです。
4ポイントを平行にしない
数学的なら「重心」に配置すればOKのはずです。
しかし、見るのは人間。
心理的には
「2つの花を結ぶ線は画面の四辺をクロスしなければならない」
というルールがあります。
 
実は、これは、重心という考え方より、冒頭に書いた
「画面いっぱいに配置する」
という原則に基づきます。

できるだけ「画面いっぱいに」ならADまたはBCに配置するのが理想です。

前回、黄金分割を一蹴したのと同じ理由で同一線上に配置しないことをルールに加えることができます。
 
水平線や地平線はCD(AB)を結ぶ同一線にします。
雲や鳥やモノをAとBの中間あたりに持ってきたくなるかもしれません。
しかし、そうすると、両サイドの空間が気持ち悪いのです。

そこで、重心「A」にテーマとなる物体を置きます。
理想としては、そのAの意識がB(という空間でも可)にある・・・
ここまでできれば一流カメラマンの端くれに並べます。
 
次回:「テレビのレターボックスはデザインではない!」
余談:
役者の意識がどこにあるのかまで具現化する、って考えるとカメラマンも楽しい商売です。
空間に意味を持たせ、視聴者にその空間を意識させる・・・
モノを配置するだけでなく、空気さえも構図とする・・・
美しい構図は正しい構図でもあることを知る、これがカメラマンへの第一歩かもしれませんね。
 
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