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黄金分割(The golden section)                          2000年更新

BC5世紀、ギリシアにて発見された。ルネサンス期には「神聖比例」とも言われ、構図・建築に採用される場合もあります。自然界の貝殻の渦、細胞の成長にも見られ、日本では官製はがきがこの比率に近い。
線分ABをPで分けるとき、
AB:AP = AP:PB
となる比率を黄金分割または黄金比という。
数学的に書けば
正五角形の頂点を結ぶ線の交差部分で2つに分割したときの比率
になっています


  

1:1.6180339887498948482045868343656・・・の比率を黄金分割という。
   この数字のすごいところは
1:1.618・・・=0.618・・・:1
となっていること。
1を入れても外しても、この比率は変わらないというまことに不思議な比率(数字)。
これこそ究極の数字のマジックという気がするのは私だけでしょうか。

要するに「黄金分割」っていうのは単なる数学のお話ということになります。
たまたま気持ちが良い比率なので、構図にも使っちゃおう程度のことだったんですね。

画面の中心に関する一考察
(Harmonic Proportion:ハーモニックプロポーション=美しい構図)



印は、画面の中心(ポイントを置く位置)
左のTV(4:3)、右上のHD(16:9)、右下の2:1でも正方形でない限り必ず4点の中心が存在し、そこにポイントを置くと画面構成が安定します。
さらに、
印同士を結ぶ縦横4本の線上に配置することも効果的となります。

例えば、特に必要が無ければ水平線を画面の点線位置にもってくると安定します。
通常、この原則を守っていると、安心して見ることができます。
そして、ある意図をもってこの原則を破ったときに作者の意図がうまれ、強調され、主張が見えてきます。
 
構図の基本ということで「うんちく」をたれましたが、結局は構図の理論なんてあってないようなもの。
机上の空論と言うとオーバーですが、「良い構図」の結論からすると、自分が欲しいものを全て画面の中に、不要なものは全て画面外へというのが正解。

個人の感性で決まるものですから、これには誰も異論を唱えらません。
十人十色でイイじゃないですか。算数じゃないんだから。
 

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