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アイドムラ

アイドムラ ( AIDMRA )                               2000年更新
CMと一言で言っても・・・。
定義としては、「広告主がその会社の名前・企業内容、商品の名前・効果などを直接的または間接的に訴えて、広告主の希望する方向へ視聴者を誘導し、説得すること」というわかったようなわからないようなものです。
では、一番分かりやすい商品のCMを考えてみると、
  1. 商品の存在や名称の宣伝
  2. 商品の長所や利点の宣伝
  3. 商品のイメージアップ
といったところでしょうか。
本題です。このようなCMを作る際の基本原則として「アイドムラ」があります。
  • A : Attention  ・・・注目
  • I : Interest  ・・・興味
  • D : Desire    ・・・欲望
  • M : Memory    ・・・記憶
  • R : Reliability ・・・信頼
  • A : Action   ・・・行動
文章的に書けば、周知・注目させて、興味を抱かせ、「欲しい」という欲望を起こさせることです。そのためには消費者に名前を覚えてもらい、TVで頻繁に流すことにより信頼感を与え「買う」という行動に走らせるのです。
ここで考えなければならない点は極論すると「ウソでもいいから」というところです。
「この洗剤を使えば黄ばみも真っ白・・・」ってCMを見ても誰も信じないわけです。
誇大広告と言えばそれまでかもしれませんが、実は「良いCM」です。消費者の潜在(洗剤じゃない)意識に訴えるためには、バカ正直に「かなり白っぽくなります」では決してCMにはなりません。
人気歌手やタレントを起用して「注目」させたり、名前を連呼(記憶)したりは常套手段です。
これは、制作側が「消費者の気持ちになって作らなければならない」ということになります。
決して自己満足的にできあがるものではありません。
このへんを間違っちゃうと、奇をてらうことだけに集中するような状態に陥ります。
アイドムラは決してCM用語ではなく、一般の制作にも十分通じるものです。
起承転結などというおバカな話は忘れて、もう一度原点に戻って考えてみてはいかがでしょうか?

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