- 複数の機器の同期運転
- 編集では複数のVTR、スイッチャー、測定機などさまざまな機器を使います。それらのタイミングがずれたりすると、うまく編集できません。
- 急に話が変わりますが、友達と駅で待ち合わせをすれば(普通なら)ちゃんと会えます。これは、たいていの人が日本標準時に合った時計を持っているからです。
- 同期信号発生器(またはスイッチャー)が日本標準時。TBCが友達の腕時計となります。これで2台の再生機が勝手に動くことなく同期して動くのでABロールができるわけです。
すなわち、TBC=シンクロナイザー(synchronizer)となります。
- ちなみにカメラは回転ヘッドやテープなど無いのでTBCは無く、代わりに発振器をもっていてこれを同期させる(ゲンロック:Generator Lock)ことで編集に組み込めます。
- ビデオレベルや色の調整
- TBCはクロマ(chroma, color, 彩度)、ヒュー(hue, phase, tint, 色相:しきそうと読む)、レベル(明暗)、セットアップ(黒)レベルなどを調整できますが、ホワイトバランスのミスを救済できるほどの調整はできません。
マルチカメラマルチVTR収録などでは同じ機種のカメラでも色・レベルなど若干異なる場合があり、カラーバーを波形・ベクターで表示させながら、それぞれのレベルなどを調整する時に使います。
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