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甲状腺全摘出の記録
心房細動
の原因はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)
症状/治療/薬の副作用、そして全摘出手術
10:1年が過ぎて、当たり前だけど2年目に突入
2017年9月1日
バセドウ病の診断から丸1年が経ち、2年目です。

甲状腺の腫れは全く収まらず、もちろん、検査の数値も下がらず、先生も
「あんまり長いので、薬を少しずつ増やしていきます」

思い切って聞いてみます。
「もっと強い薬に替えるってのはどうなんですか?」

「メルカゾールが一番強い薬なので、この量を増やすしかありません」

と、あっさり否定。
 
やっちまった・・・
間違った情報がこびりついていて・・・

実は「チウラジール」に替えてみてはどうかと思っての質問だったのですが、一言でバッサリ。

いつもいつも「ネットは9割間違い!」と言っている自分がひっかかってしまいました。

最初に調べた時、チウラジールは強く、副作用も大きいとの記事を読んで完全に信じてしまったのですが、よくよく調べてみると、最強はメルカゾール。
やはり「ウラ」をとるのが大切!

その5の検査に向かう前の調査メモは修正文を入れました。
 
「手術で切る方法もありますが、とりあえず、薬を増やしてみることにします」
と言われて、チョットほっとします。

流石に2年半苦しめば、強気の人生も幾分、いや、かなり弱気になってきます。
外科的に「切除します」と言われれば
「全然大丈夫、治りました!手術不要です!」
って言ってしまいそうな自分がいます。

この期に及んで逃げ腰・・・。
卑怯と言われようが何だろうが、できれば回避したい・・・。

さらに、切除すれば、ほぼほぼ橋本病になるので、一生甲状腺ホルモン剤を飲み続けなければならなくなり、バセドウ病を治す「目的は達成された」と言われても、にわかに納得できるものではありません。

手術の後遺症でカメラ担ぐのが辛くなってしまったら、それこそ本末転倒。
 
今さらながらに思いますが、やはり、カメラマンって肉体労働者であり、知的労働ではないと言えば語弊がありますが「体が資本」はカメラマンなら全員同意のはずです。

現状、ディレクター稼業だけで食っていくのは無理。
気力が無くなり、手術痕が痛めばそれこそ野垂れ死にです。
 
書いていながら落ち込みそうなので、このへんにしておきます。
薬を増やした効果が出てくれれば御の字、1か月後を楽しみに待ちます。
こうなりゃ、八百万の神に祈るとしましょうか。
 
11:トレッドミル検査
話180度変わり、心不全・心房細動です。
2017年6月23日
心不全の診察、
「狭心症の疑いがあるから、冠動脈造影剤CTをやりましょう」
「はぁ?・・・」
とりあえず、9月に検査日を設定しましたが、納得できません。

会計の時
「先生の診断と検査に納得いかないんですが、誰に言えばいいですか?」
と聞くと「患者相談室」に案内されます。

我ながら、早い決断と行動力です(笑)。
 
心不全の先生は、初診の時から
「10日ほど入院してカテーテル検査をして原因をみつけましょう」
と半年以上言い続けています。

どうも九分九厘、心臓の原因はバセドウと分かっているのに、何を今さらです。

急に「狭心症」を持ちだして副作用の危険がある検査をしなければならないのか?

相談室の人から
「心電図は瞬間のものだから判断材料にならない」
じゃあ、何のために心電図とってんの?云々。

「とにかく、先生の言う通りだから納得して!」
と言われても、理詰めで生きてきた人間には理解できない!
 
若い先生なので、いろいろやってみたい気持ちは十分わかります。
しかし、本当に必要なのだろうか?
いったい、誰のための検査?

大きな疑問と不信感が再燃します。
心不全の原因はバセドウ病だと気づいてくれた先生なので最大限協力したいとは思いますが、危険を冒してまで、とは考えられません。
 
信頼しているかかりつけの診療所の先生にも聞いてみます。
もちろん、家族の同意書がいるし、周り中の人たちにも聞いてみます。

おおかた、検査賛成派です。

それでもどうしても納得できない。
 
2017年7月28日
相談室で言われた通り、その疑問を直接先生に聞いてみます。

「何で急に狭心症?」
「心不全と不整脈(心房細動)は全く別の病気であり、原因ももちろん違う。不整脈の原因がバセドウ病か狭心症か判断するのにカテーテルを入れるか造影剤CTをする」

「まあ、今すぐしなければならない検査ではないので先伸ばしでも良いですが・・・」
と弱気発言もでてきます。

今年に入ってからは、安心させるためかもしれませんが、
「心房細動は出ていません」
と言っていたのに、急に
「心房細動が出てます」
って・・・

そういえば、初診の問診で何度か繰り返された会話です。
「心臓の鼓動で体が揺れるんです」
「心房細動ですね」
「え?・・・」
イヤイヤ、心房細動を感じ取れるくらいならもう死を待つだけだろ!と思ってましたが、意思疎通の難しい関係なのかもしれません。

いろいろ聞いたけど、即決は無理。
8月の検診まで考えてから決めることにして、一旦保留。
 
2017年8月25日
結局、9月の検査は「トレッドミル検査」だけにして、造影剤CTは先延ばしということに落着。

もし、狭心症の疑いがあるなら、もっと早くトレッドミルをやっておくべきじゃない?
というより、1年前にやって欲しかった・・・

※トレッドミル検査:不整脈の治療方法や、狭心症の診断のために行う、10分ほどの運動中に心電図を取る検査。その他、ホルター心電図のように24時間心電図を付けて普段の生活中に計測するものもある。冠動脈造影剤CTなんぞより先にやるべきことがあるような・・・
 
無知な患者の判断と患者の生死を考える医師の判断根拠や視点が違うのでしょうけど「今すぐやらなくても良い危険を伴う検査」を患者に勧めるものなのか?

そのために?前言撤回したり、新たな病名を持ち出すのはいかがなものか?
と思わざるを得ないところです。
 
11:トレッドミル検査
8月25日の問答。

じゃあ
「CT結果がOKでも、今飲んでる薬が無くなることはない?」
「造影剤CTはあくまでも狭心症の検査であり、現在の薬とは何の関係もない」

「じゃあ、何で急に狭心症?」
「カテーテル検査がイヤなんだから仕方ないでしょう。心房細動になる原因が3つあり、1つは弁膜症だが、エコー検査でOK、1つはバセドウ病で治療中、最後の1つが狭心症で、この3つのうちのどれが本当の原因か特定したい。特定できれば治療方法も見える」

さすがに「なぜ狭心症という言葉が1年近く経ってから初めて出てきたのか?」は聞かないことにします。
若い医師の意地もあるだろうからあまり追い詰めても得策ではないでしょう。

「とりあえず、先送りしてください」
ということで何とか丸く収めようとしましたが、先生がキレて
「じゃあ、CTもトレッドミル検査も全部止めますか?どうしますか?」
と言ってきたので、
「造影剤CTだけ先送りにしてください」
とお願いして退却します。


トレッドミルで異常が出て、さらに、ホルター心電図で異常が出ない限り、少なくとも50%を超える冠動脈狭窄と診断されない限り、造影剤CTは一生受けないと思います。


先生は、オーソドックスに心筋梗塞や脳血栓の危険を第一に考えて、いろいろな方策を考えているのだろうと思います。
しかし、納得したい患者としては、先生の説明では消化不良。

書いてるだけで、すげーストレス、何だか心臓痛くなってきた・・・
病院変わりたい
 
目次
01:前フリ(最悪の生活習慣)
02:症状と言えるかどうか?
03:心不全。不整脈と心房細動って何?
04:横浜市立市民病院 納豆人間復活!
05:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
06:副作用
07:体重のこと、甲状腺の腫れ

08:そして・・・ぶり返し
09:薬と症状の因果関係の訂正?
10:1年が過ぎて、2年目に突入
11:トレッドミル検査
12:アイソトープ治療の行方
13:ヨウ化カリウム
14:ヨウ化カリウム その後
15:ヨウ化カリウム中止
16:メルカゾール限界量に挑戦
17:最後の決断
18:横浜市立大学附属病院
19:全身麻酔、甲状腺全摘出手術
20:最終回、退院後初検診
Add:2019年6月、術後10ヶ月、完治宣言!
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