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甲状腺全摘出の記録
バセドウ病
(甲状腺機能亢進症)
甲状腺全摘出手術、手術後
18:横浜市立大学附属病院
2018年7月17日
初!横浜市立大学附属病院。
横横・並木で下りるべきところ魔が差して、手前の能見台で下りてしまい15分の遅れ。

伊藤病院で診ていただいたN先生から
「必ず11時までに来てください」
と念を押されたので1時間前に入る予定がちょっと回って10時を過ぎます。

それでも余裕!と受付を済ませ、観察していると10時半に
「受付終了」
って11時じゃ、間に合わんじゃろ。
N先生から11時までって言われた!って言えばOKなのか。
最悪、先生の「11時までに」のメモ見せれば大丈夫なんでしょう。
 
待つのは慣れたもの。

12時過ぎに診察を受けます。
とりあえず、8月末の手術で予約を入れてくださっていて安堵。
いちおう、仕事のスケジュールを話して、チケットじゃないけど「キャンセル待ち」で中旬もオサエときます。

やれやれ
ひと安心です。
心、晴れ晴れ!

簡単な問診のあと、手術前検査に入ります。
今日は、
1.血液検査
2.心電図
3.心臓レントゲン
だけで軽く終わります。

元々が「不整脈・心房細動」なので、心臓系は必要ですね。
ワーファリン・リクシアナ系は、
「もう、飲んでません!」
「じゃあ、そのへんはOKですね。」
いよいよ、これで心不全系のモヤモヤもなくなるな(薄ら笑)。

それにしても、このひと月で採血4、心電図3、レントゲン3ってやり過ぎじゃろ。
とも思いますが、まっ、治る見込みがあるのでルンルン。

この後、月末までに再度検査や承諾書の署名などを済ませれば準備万端!
 
7月23日
12年ぶりのCT。
前回は切腹のためにCT+MRIでした。
MRIは、1時間近くかかり、最後のほうは気持ち悪くなってしまいましたが、今回はささっと5分程で終了。
何で調べるのか分からない「肺活量」?も5分程度。
14時から、15時からの予約だったので、帰りは夕方の渋滞覚悟してましたが、14時15分には全て終了って早過ぎでね?
 
7月26日
麻酔科の先生・看護師から全麻の恐怖30分レクチャー?を受けて、予定にはなかった口腔外科の簡単な診察も受けます。
お気楽にかまえていたけど、全麻はどうも、結構危険が伴うことらしい。
と分かったところで、なす術ないんだから、こっちは「よろしく」と言うしかありません。

N先生。
やはり22日はNGで結局、31日のオペに決定です。
ここでも危険性や学会発表の許可の話やら何やら。
とにかく、お願いするっきゃない立場ですから「ハイ」以外の返事選択の権利無しです(笑)。

でもって、入院相談室でさらに。
入院案内の説明を丁寧に受けますが、なかなかそこで、「はい、全てわかりました」とは言えないものです。
「いろいろ読んだりしてみてからまた分からないことが出てきたら来ます」

ということで、結局2時間近くかかっていろんなこと聞きましたが、当然のことながら、ほとんど頭には入らず。
「まっ、でも、みんなそうだろ」
と帰途につきます。
 
生命保険の必要書類と国保の「限定額適用認定証」
いちおう、記録として残します。

生命保険系は、保険会社に電話すると、いろいろ書類を送ってくれたり、病院からもらうべき書類のことを細々と教えてくれます。
とりあえず、
入院給付のために、
1.入院関係の領収書のコピー
手術給付のために、手術の正式名称がわかるもの。
1.送ってくる証明書に病院で記入してもらう。
2.病院の「診療証明書」に手術の名称記載があればOK。
のどちらかが必要ということです。

国民健康保険の限定額適用認定証は、電話できいてみると、保険証と朱肉タイプの印鑑があればその場で発行OKということなので、区役所保険年金課に行きます。
それほど複雑怪奇な申請ではなく、すぐに認定証が発行されます。
結局、印鑑は使いません。

ちなみに、この認定証は有効期間が12か月すなわち1年で、期間内ずっと使えるようです。
1ヶ月の限度額は35,400円から252,600円+アルファまで前年度の収入によって5区分あります。
また、この額は
歴月単位、
被保険者ごと、
医療機関ごと、
入院と外来は別
という「敵もサルものひっかくもの」的なウラがあります。
従って、入院前のMRI+CTやら何やらの検査費と入院費は別枠です。
同じ病気でも、市民病院から伊藤病院、そして、市大病院とかかる場合は限度額が3倍までになる可能性があるということですね。
もちろん、今回はそんな額がかかっていないので、私のように3週間で3つの病院を変わってもさほど関係ないけど、高額な医療費が必要な方は大変ですね。

さらに、年末調整もあるので、限度額に達しなくても、全収入から差っ引かれるので、必然、所得税が戻ることが多いと思います。
確定申告は絶対しなければなりませんね。
毎月何万円という金額でもボディーブローとして効いてきますので、申告でできるだけ戻るようにしたいものです。
 
8月14日
手術前最後の血液検査と問診です。
TSH、FT3、FT4とも回復傾向にあり、もちろん、甲状腺以外の検査は超健康優良ジイ。

「このまま安静にして手術日を迎えられるようにしましょう」
「・・・」
「できる限り。」
「ハイ」

努力目標なのだ!
前向きに善処なのだ!

そんなことより・・・
この期に及んで入院時間あやふや、手術時間どころか、午前か午後かも決まらない・・・
まあ、大丈夫じゃろ・・・そろそろ泥船は卒業です。

も少しで仕事も一段落なので、落ち着くはずです。
「安静」できるはずです。
 
8月23日
やっと広告フライヤーが終わり、残すは販売店用の宣伝ビデオが4本。
何とか入院前に終わらせられる目途が立ち、ホッと一息で、よ〜〜く考えると、
1週間前やん!
あわてて病院に電話します。

「当病院は、入院時間、手術時間とも前日に決めることになっています」
「・・・」
「前日には、お時間などを連絡いたしますので、それまでお待ちください」
「そうですか、わかりました」
以外の返事はできませんよね。

まっ、それくらい余裕と自信をもっている病院なら大丈夫じゃろ。
笑うっきゃない。
 
8月27日
気になる最近の症状を書いておきたいと思います。

ちなみに、5月以降忙しく、また、地方ロケもありで、ほぼ無休です。
8月は編集が多かったので撮影は数日、他の日はほとんどデスクワークです。

そんな中、8月15日以降、急激に甲状腺の圧迫が強化したような気がします。
20日以降は顕著です。
これまでの「深い圧迫感」から、「小さいけど硬い、密度が増したので重い圧迫感」に変わってくるという面倒な状況です。

立つ・座るという姿勢でも甲状腺の圧迫感が固くなった気がします。
そして、あおむけに寝ると甲状腺が重くのしかかる感じがします。
23日頃からは横向きもきつくなってきて、腕を枕にうつ伏せです。
朝までそのままの姿勢なので、寝返りが打てない「寝る為に疲れる」というおバカな話になっています。

体重は、ほぼ横ばいで1kg以上の変化はありません。
体重変化もなく、甲状腺の印象が大きく変わるのはどういうことなんでしょう。

本当に甲状腺の腫れが原因?と疑いたくなります。
食前食後でも変わるので、胃と連動?

まさか、精神的なもの?

以前より「気持ちが悪い」のも増えた気がします。
トイレに駆け込むほどではありませんが、軽い船酔いみたいに気持ち悪い。
もしかすると精神的なものかもしれません。
入院1週間前で「おじけ」づいたのかなぁ・・・

外観的見た目は変わらないのに圧迫感が増している。
小さくなっているようにさえ見えるのに、です。
微妙なのは、触るたびに大きさが変化している、すなわち、変化し続けているような気もします。
すごくゆっくり呼吸しているような、大きくなったり小さくなったり・・・
あり得ないとは思いますが・・・

そんな状況が続いていることは30日、先生に聞いてみたいと思います。
万全を期すために、CTかMRIか受けておいたほうが良いような・・・
って、やっぱり、怖じ気づいたな。
 
19:全麻全摘
いちおう、最終の8月14日時点での三種だけ書いておきます。()内基準値

TSH:0.038(0.500-5.000) 長い間0.01未満の測定限界値以下
FT3:3.36(2.30-4.00)   当初基準の10倍ほどだったのがここまで低下
FT4:0.82(0.90-1.70)   0.4〜3.3の間をふらふら。高い、低いどちらも調子悪い

数値だけだと全摘の必要が無いようにさえ思えます。

これまで絶不調だった3回のデータを見ると、
TSHが高く、FT4がやたら高いか、やたら低い。
(FT3は最初のデータが約10倍、以降のデータ無し。7月17日はややオーバー、今回はギリギリ基準値内)
  ※筋肉つりはクレアチンキナーゼ(CK)に完全連動していて、とってもわかりやすい(笑)。

これらは連携するもののようなので、本当のところは分からないけど、TSHが基準値に近づくほど調子悪いという不可解な現象もあります。

また、甲状腺の腫れが数値的にどこに表れているのかも実に怪しくなってきました。
横浜市民病院のM先生は結合阻害率が影響していると言っていて、それを信じてきましたが、よくよくデータを見ると腫れの大きさと数値には関連がない期間が約2ヶ月あることも分かりました。
従って、この阻害率と腫れの関係は、はなはだアヤシイ話です。

上記三種の数値がある程度基準値に近づいたのは、メルカゾールを6月1日から4錠、7月9日から5錠の結果です。
TSHは限界値の0.01を下回るところから、やっと0.038まで上がりました。
これでも基準値の10分の1以下です。
かけもちの市民病院M先生は4錠は「Max1ヶ月」と言っていましたが、専門医は何のためらいもなく5錠を3ヶ月続けます。


現代の甲状腺機能亢進症の摘出手術は「全摘出」がお約束。

そうならないためには、伊藤病院のような専門医のいる病院に行くこと以外の手立てが残されていないことを意味します。

初めから専門病院に通院していれば、少なくとも、いきなり手術ではなく、アイソトープ治療という選択もできたはずです。

私は自分の決断力、勉強不足やら何やらが原因でこうなったので仕方ないと思っていますが、若い方や早めに治したい方は明日にでも専門医に診てもらうようにしてください。

東京・表参道の伊藤病院は、紹介状不要で多くの専門医が勤務しているのでいろいろな状況に対処してくれるはずです。
他の病院に通いながら伊藤病院で診てもらう人に対し、とてもやさしい病院でもあります。
世界的にも類を見ない甲状腺患者数ですので、安心して、チョット遠い方は泊りがけでも行ってみるべきかと思います。

病院入口から原宿駅に向かって50mくらい歩いて右の路地に入ったところにネスパスという新潟県のアンテナショップがあり、時間つぶしに見学したり買い物したりチョット食べたり・・・
東北好きとしてはたまらない場所です。

摘出してしまうと、もう伊藤病院へは行かないと思います。
表参道ロケでもあればまた、寄ってみたいと思います。
ちなみに、先週から地酒などの立ち飲みスペースができたそうです。
 
目次
01:前フリ(最悪の生活習慣)
02:症状と言えるかどうか?
03:心不全。不整脈と心房細動って何?
04:横浜市立市民病院 納豆人間復活!
05:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
06:副作用
07:体重のこと、甲状腺の腫れ

08:そして・・・ぶり返し
09:薬と症状の因果関係の訂正?
10:1年が過ぎて、2年目に突入
11:トレッドミル検査
12:アイソトープ治療の行方
13:ヨウ化カリウム
14:ヨウ化カリウム その後
15:ヨウ化カリウム中止
16:メルカゾール限界量に挑戦
17:最後の決断
18:横浜市立大学附属病院
19:全身麻酔、甲状腺全摘出手術
20:最終回、退院後初検診
Add:2019年6月、術後10ヶ月、完治宣言!
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