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甲状腺全摘出の記録
不整脈心房細動の原因はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)
症状/診断と治療/薬の副作用、そして全摘出手術、その後
02:症状と言えるかどうか?
2015年5月31日に禁酒してからバセドウ病の治療が始まる(2016年8月26日)までの間に起こった症状などを記録しておきます。

長くなるので前後編に分けます。
この02では禁酒〜ほぼ1年後の5月に病院へ行く決心がつくまで。
次の03では心不全の治療開始〜8月末にバセドウ病の診断まで。
です。

あくまでも私自身の感覚・感想であり、医学的に正しいかどうかはわかりません。
 

2015年9月から、両手の人差し指から小指までの第一関節と第二関節の間(右図赤囲い部分)が痛み始めます(禁酒したからじゃないと思います)。

カメラマンがカメラ持ち上がらないなんてシャレにならない・・・
もう耐え難い痛み・・・
撮影機材(計100kg)を車に積み込むのに涙出そうになる・・・
超ヤバい!
 
バセドウ病
こりゃ、まずいよ!ということで整形外科へ。
レントゲン撮っても何やっても原因不明。
「どこも悪くない」って言われてもなぁ・・・
お約束のロキソニンもらって終了。
 
いやいや、そういう問題じゃないから、仕事ヤバいから。

10月、ごはん茶碗の底が指の腹に当たっても痛い、ホント、まずいよこれ!

ワラをもつかむ思いで内科を受診します。

そりゃそうだよな〜とも思いますが、順当に「整形外科に」と言われて、もう一度整形外科、でもって、内科へ戻され・・・

たらい?

「内臓とか悪くてこうなるってことないんですか?」と聞いてみますが、お返事は
「む・・・」

自覚症状オンリー
で他覚症状が無いから結局、辛さ伝わらないのね。

 
あのお、死活問題なんですが・・・
「年齢が年齢だし・・・」
って年のせいで収めるつもりかよ!
 
酒ヤメても楽しく!のはずが・・・

そうか!

素人考えが浮かびます。
「ふふふっ諸悪の根源は酒と運動不足、禁酒したんだから次は運動だ!」

ということで、運動不足解消するゾ!とおたけびをあげ、これで全て解決だっ!

 
んなことで治る訳もなく、重いものは第2と3関節の間の痛くないハラに乗せて、茶碗はなるべく持たないようにして・・・
冬の便りを聞く頃になると、防衛本能です、指の使い方が上手くなって痛いハラの部分をほとんど使わないテクニックが身について、ガンバれば何とか我慢できるレベルにまで!

快復じゃなく、技術革新!

そして、指はひとまずとして、12月末から本格的にウォーキングを日課にすることに。

ところが、早歩き100mでもう酸欠ハアハアして「お前、何キロ走ってきたの?」状態。

長年の運動不足が悔やまれます。
ちらと
「あぁ、もっと早く禁酒すればよかった」
と、ほんのチョットだけ思います。

年が明けて1月、車の多い横断歩道、走りたいけど足が前に出ない。
30分歩いて帰宅すると真冬なのに汗だく、靴のヒモ緩めるのも辛いし、しばらく玄関から上がれない・・・

「ありゃりゃ〜。こりゃあ、もっともっと歩いて、そのうち走って・・・相当体力付けないとホントにヤバいなっ、いつの間にこんなに歳取ったんだろう※・・・」

 
本来、ここで「病気」だと気付くべきですね。
ある意味、こんなにヒドイ状態を「酒と運動不足が原因」と信じる精神構造がビョーキだったと、今だから笑えます。
 
それでも何とか頑張って2月、3月と(鞭打って)歩き続けて、4月に入る頃には30分歩くのも困難になります。

もはやウォーキングどころの騒ぎではなく
「もしかしたら病気?」
と今更ながらに気付き、今度は病院に行くのが怖くなります・・・

やっかいな性格です・・・

「こりゃ、安静が一番だな!」
しばらく歩くのを控えれば大丈夫!また素人考えです。

病院へ行くのがイヤだから、何とかこじつける・・・

そして、ゴールデンウイーク頃には肉体的にも精神的にも相当ヤバい状況になってきます。
この頃の状況は、
  • 運動してないのに無性に腹が減り、尋常ならざる食事量になってくる。
  • 大量に食べるので大量に出る(1日最低3回、多い時は5回トイレで大量の大)
  • 大量に食べても太らないのは大量に出してるから!と信じて疑わない
  • どうも脈が三々七拍子というかジャジーなリズムというか、超不安定。
  • 寝ていても体が動く。激しい心臓の鼓動で体が振動する。
  • 自分では気づいてないけど、精神的にもかなり追い詰められていて、今、思い出すと、相当アブナイ人になってたような、心の余裕のカケラも無くなっていたような・・・

ここで、「心臓の鼓動」について少々。

1年前、酒をヤメるきっかけになった心臓の鼓動ですが、一般的にはこれを「動悸」というらしいけど、そんな言葉で言い表せるのかチョット微妙です。

この頃の「動悸」がどういうものか記します。
  • 心臓の動きが手に取るようにわかり、何もしなくても自分で心拍を数えられる(実際には滅茶苦茶なリズム=不整脈なので数えるのは相当困難、多分無理)
  • 右肩で脈拍が取れる。多分、わかんないと思います。普通、脈をはかる時って手首に指先を当てると思いますが、そんな必要全く無く、右肩を人差し指で触ってるだけで脈をとることができます。もちろん、肩甲骨やお腹でもOKです。
    納得できないですよね(笑)
  • 椅子の背もたれに背中を付けると「震度3かっ?」と勘違いしてしまう
  • 上半身が心臓の鼓動に合わせて常に動いている
  • 不整脈のことも書いておきます。ほぼモダンジャズです。激しくなったり止まったり、強くなったり弱くなったり、大きい音だけ数えれば数十回程度で小さい音を拍動と数えれば軽く100を超えます。
    どこをどう勘定していいのかわからないので、脈拍を数えるのはほとんど無理というのが実情。
     
多分、想像できない、あり得ない、考えられない状態だと思います。

さすがにここまでくれば素人考えでも、相当ヤバいかもぉ「病院に行かなければ」です。
かかりつけの診療所に行ってみることにします。

指が痛くなって8ヶ月、歩くのさえヤバくなって1ヶ月です。
そこで、信じられない言葉を耳にします。
 
つづく  その3:心不全。不整脈と心房細動って何?
※学生時分はほぼ毎日10km走って、腕立て腹筋200回づつ、握力は両手で150kg、背筋230kgを超えて、ボディービルダーからは遠く離れたやせ型の体形(170cm59kgウエスト70cm)なので「怪力」と呼ばれていた。

テント背負って単独で八ヶ岳縦走、欅平から清水(しょうず)〜白馬を走り回っていた頃の体力は無いにしろ「昔取った杵柄」という自負がある。

国体にだって2回出場している。
医者に「年齢のせい」と言われても、にわかに納得できないのである。
 
目次
01:前フリ(恥をしのんで…最悪の生活習慣)
02:症状と言えるかどうか?
03:心不全。不整脈と心房細動って何?
04:横浜市立市民病院 循環器内科 納豆人間復活!
05:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
06:副作用
07:体重のこと、甲状腺の腫れ

08:そして・・・ぶり返し
09:薬と症状の因果関係の訂正?
10:1年が過ぎて、当たり前だけど2年目に突入
11:トレッドミル検査
12:アイソトープ治療の行方
13:ヨウ化カリウム
14:ヨウ化カリウム その後
15:ヨウ化カリウム中止、メルカゾール減らす
16:メルカゾール限界量に挑戦
17:最後の決断
18:横浜市立大学附属病院
19:全身麻酔、甲状腺全摘出手術
20:最終回、退院後初検診
Add:2019年6月、術後10ヶ月、完治宣言!
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