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甲状腺全摘出の記録
不整脈心房細動の原因はバセドウ病(甲状腺機能亢進症)
症状/診断と治療/薬の副作用、そして全摘出手術、その後
11:トレッドミル検査
2017年9月22日
なにやら、腹巻のようなものを巻いて、そこから延びる心電図用センサー?を10か所くらい胸周りに貼り付け、右腕に血圧計を巻きます。
トレッドミル検査です。

ルームランナーは最初ゆっくり歩き。
そのうち早歩き、それから軽く走る感じです。
10分程度で、苦しくはないけど結構ハアハアします。
以上です!と終ってからルームランナーが止まって水平に戻るのですが、結構急坂になってたんだ!という感じです。

横になって呼吸が落ち着いたくらいで終了。
ちなみに半袖Tシャツを着たままで検査しました。
うっすら汗をかいているので着替えて、診察の順番待ちです。
 
いつもは診察を待つ間に、血圧を測るのですが、今日はさんざっぱら心電図と血圧を測っています。

私:「トレッドミル終わったばかりなので測ってません」
看護師:「いちおう、血圧を測っておいていただけますか」
ふ〜ん、何があろうともマニュアル通りか・・・まっ、病院だからな・・・
 
診察室
「どうですか?調子は?」
「変わらずです。おかげさまで問題ないと思います」
「むくみは?」
いやいや、1年前からむくみは無いけど・・・最初はひどかったからなぁ・・・
「全くありません」
「では、薬は継続しましょう」

いやいや、終わらないで!

「今日の検査結果はいつわかるんですか?」
「あぁ、もうわかっていますよ。狭心症の心配も無く、負荷運動でも全く問題ありません」
「じゃあ、心臓的には何も?心房細動も?」
「心房細動も大丈夫です。運動も何も制限はありません」
 
「継続してワーファリンは出しておきます。これで、脳血栓の心配もありませんので」

キツネにつままれたような流れで、悪いとこ無い、心配無い・・・
じゃ、なんで薬を飲み続けるのか?

その前に、検査結果をきちんと説明すべきじゃない?
聞かなきゃ説明しないタイプ?
 
結局、甲状腺機能亢進症が不整脈・心房細動の原因だったと確定したわけです。

現在、意味なく?服用中の心不全系の薬
1.ワーファリン(2.5mg/日):血液抗凝固剤。心房細動で血栓ができないようにする。
2.アーチスト錠(2.5mg/日):血管を広げ、心臓の負担を減らす薬。
3.ネキシウム(20mg/日):胃酸を抑える、いわゆるどーでも良いような胃薬。
ワーファリン、アーチストを飲み続ける理由が見当たりません。


私が「医は仁術」ではなく「医は算術」と考える医師であると仮定します。
「飲み続けても副作用の心配が無く、ただただ儲かるだけ」だとすれば、こんなおいしい患者を手放す手はありません。
なんだかんだ理由を考え出して引き留めます。


「もう大丈夫です」って言われる前に通院を勝手にやめたら「タタリ」があるのかなぁ・・・
祟りが無いなら「患者都合」でご辞退申し上げるとしましょうか(笑)。
 
12:アイソトープ治療の行方
話は甲状腺機能亢進症、バセドウ病に変わります。

精神的にイライラの限界が近いことは自分が一番良くわかります。
ず〜〜っと喉を押されています。プロレスでさえ反則技です。

圧迫されるので、もう10ヶ月以上枕を使ってない。
洗濯物を干すため腕を上げるのが辛い。
飲み込みが難しく、食べ物がつっかかる、むせる。
云々。

夏は終わったけど、入道雲がモクモクとふくらむように、素朴な疑問が湧いてきます。
ホントに治るの?
原点に戻って、甲状腺機能亢進症とその治療方法を探ってみます。

ほのかな疑問の根拠は、
1.担当医からアイソトープ(放射線)治療の話が全く出てこない
2.治療を始めて1年1か月、回復の兆候さえ無いって、長過ぎじゃない?

そろそろ、アイソトープなどの話が本格的に出てきても良いのでは?
疑問のイライラは解決しなきゃ消えない。
 
心不全を診てもらっている循環器内科の隣に放射線科があり、診察待ちの時は「放射線治療になったら、あそこに行くんだな」と思っていました。
とりあえず、病院のホームページで確認しよう!

探し方が悪い?
甲状腺アイソトープ治療が出てきません。

んん、まさか・・・

放射線治療実績には甲状腺の「こ」の字もありません。
すっごく、イヤ〜な予感・・・

バセドウ病放射線治療サイトのリストに病院の名前が無い・・・担当医もいない?
んなバカな!
 
トレッドミル検査が終わった後、診察の待ち時間、総合受付に行って「病院のホームページに甲状腺放射線治療が書いてないけど?」と聞いてみます。
あちこち電話してから、
私の担当医は「アイソトープ治療をしない先生です」
「えっ?」
「M先生は放射線治療をしません」

「何言ってんの?」耳を疑うような、とんでもない話です。
放射線治療の無い甲状腺機能亢進症治療なんて世の中に存在するの?
有り得ないじゃろ!
頭パニック。

「できない」じゃなく「しない」ということは、意思だよね?
法的にできないなどの理由じゃないよね?

正当な理由あるんかい! まだ早いとか、副作用があるからとか・・・この期に及んでは「嫌いだから」も正当な理由でイイっす! 理由教えて!

暴れる寸前で冷静を装って聞いてみます。
「この病院自体、放射線治療をしないのか?」
「アイソトープを希望する場合は、他の大学病院から派遣された非常勤の医師が行う」

あっちゃ〜〜、また、やっちまった。

もっと早く調べるべきだった・・・
もっと早く確認すべきだった・・・

「薬〜放射線〜手術」の順番と勝手に決めつけていた私が悪いのね。
 
どうりで「薬が効かなければ切除」って言い続けるわけだ・・・

アイソトープ治療をお願いしようと思ってたのに・・・
先生は、橋本病になってしまう危険を回避するためにアイソトープ治療をしないのか?
それとも、アイソトープ治療ができる特別な免許みたいなのがあるのか?


ふ〜〜。
後手に回った自分がなさけない・・・


次回の10月27日まで待つか?
その前に相談に行くべきか?

ゴール寸前で「
ふりだしへ」戻された感たっぷり過ぎるよなぁ・・・
病院の選択を間違ったか・・・・・・・・・・・・
 
2017年9月23日
目次
01:前フリ(恥をしのんで…最悪の生活習慣)
02:症状と言えるかどうか?
03:心不全。不整脈と心房細動って何?
04:横浜市立市民病院 循環器内科 納豆人間復活!
05:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
06:副作用
07:体重のこと、甲状腺の腫れ

08:そして・・・ぶり返し
09:薬と症状の因果関係の訂正?
10:1年が過ぎて、当たり前だけど2年目に突入
11:トレッドミル検査
12:アイソトープ治療の行方
13:ヨウ化カリウム
14:ヨウ化カリウム その後
15:ヨウ化カリウム中止、メルカゾール減らす
16:メルカゾール限界量に挑戦
17:最後の決断
18:横浜市立大学附属病院
19:全身麻酔、甲状腺全摘出手術
20:最終回、退院後初検診
Add:2019年6月、術後10ヶ月、完治宣言!
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